2010年1月10日 18時38分更新
平野官房長官が、アメリカ軍普天間基地の移設先の候補として、与党内から名前があがっている宮古島市の下地島空港を(みやこZ・しもじしま)上空から視察したことについて、地元では基地の移設に反対する労働組合員や市民などが集まり、抗議集会を開きました。
下地島空港は宮古島市の下地島にある(しもじじま)航空会社のパイロットを訓練するための空港で、与党内から普天間基地の移設先の候補地としてあがっています。
抗議集会は、空港の滑走路のフェンス沿いで行われ、基地の移設に反対するプラカードを抱えた労働組合員や市民ら50人あまりが集まりました。
そして、空港上空に平野官房長官が乗った航空自衛隊のU4多用途支援機が姿を見せると(ゆーよん)参加者らは、「下地島空港の軍事利用は許さない」などとシュプレヒコールをあげ、航空機に向かって大きな旗を振って抗議していました。
平野官房長官が乗った自衛隊機は空港の上空を2回ほど旋回したあと、飛び去りました。
集会に参加した人は「空港は民間の航空機以外は使用しないという政府との覚え書きもある。
絶対に平和を守っていかなければいけない」とか、「こんな美しい島に軍用機が飛ぶのはいやで集会に参加した」などと話していました。
地元の宮古島市議会では、来週にも臨時議会を開いて基地の移設に反対する抗議決議と意見書を可決することにしています。