東宮職医師団の見解発表は二転三転
陛下が触れない雅子さまの病状
(AERA 2010年1月4-11日号掲載) 2010年1月7日(木)配信
「カギは黒田清子さん」
12月23日。天皇陛下が76歳の誕生日を迎えるにあたり、「ご感想」を文書で公表した。厳しい経済情勢、新型インフルエンザ、自然災害、裁判員制度のスタートといった出来事に触れ、ご自身の体調をこう述べた。
「昨年12月の体調よりは良くなっていますので、来年も今年のように過ごし、皆に心配をかけないようにしたいと思っています」
09年はご成婚50年や在位20年の会見を行ったこともあり、例年のように宮内記者会からの質問を受けての回答ではなかったせいか、いつもあった雅子さまの「ご病状」について触れることがなかった。
東宮職医師団の見解発表が待たれることだろう。
ロイヤルファミリーの一員である雅子さまの本格復帰は、一進一退の状況が続くのだろうか。文化女子大学客員教授の渡辺みどりさんは、
「カギは黒田清子さん」
としたうえで、こう話した。
「雅子さま、紀子さまが嫁がれたとき、目立たないように皇室のしきたりをつきっきりで助言されていたのは当時の紀宮さまでした。降嫁されてから行動範囲も広がった黒田清子さんは、両陛下もたいへん頼りにされている存在。こどもの国でご一家の後ろからあたたかく見守っていらした清子さんのまなざしが印象的でした。両陛下の体調を慮りつつ、雅子さまの復帰に向けて、清子さんがあたたかくサポートされるのではないか」
新しい年は、祝賀行事などで天皇ご一家のお出ましが続く。そこに雅子さまの姿があるのか。ご一家がそろうその日が、待たれる。
編集部 大波 綾
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