東宮職医師団の見解発表は二転三転
陛下が触れない雅子さまの病状
(AERA 2010年1月4-11日号掲載) 2010年1月7日(木)配信
5年3カ月ぶりの祭祀
2009年、雅子さまのスタートは好調に思われた。
新年一般参賀は、天皇陛下の体調を考慮して例年より回数が減ったものの、5回すべてお出ましになった。
1月7日の「皇霊殿の儀」では、5年3カ月ぶりとなる宮中祭祀に出席し、皇后さまの名代を果たされた。
3月3日には雅子さま単独で「なるほど展」をご覧になり、同5日には皇太子さまと一緒に東京ドームでワールド・ベースボール・クラシックを観戦。
4月19日には、全国「みどりの愛護」のつどいに皇太子さまと臨席し、雅子さまにとっては1年3カ月ぶりの地方公務となった。
この時期の雅子さまの充実ぶりは、こんなエピソードからも伝わってくる。
「雅子さまががんばっていらっしゃる姿を国民のみなさまにもお伝えしたかったのでしょう。皇太子さまは2月23日のご自身の誕生日に向けての記者会見で、宮内記者会からの質問事項に『雅子が久しぶりに臨んだ宮中祭祀についてもぜひ触れてください』といった趣旨のご希望を述べられたそうです」(宮内庁関係者)
皇太子さまは誕生日に際し、記者からの質問に、
「ご質問で触れていただいたように、雅子は体調に波があるなか、病気治療を続けながら新年一般参賀にすべて出たり、皇后陛下のご名代で祭祀に臨んだりするなど、これまでできなかった公務もできるようになってきていて、私も雅子もうれしく思っております」
と回答している。
だが夏以降、雅子さまは宮中祭祀や地方公務などには欠席が続き、表にお出ましになることが減った。
雅子さまが長期療養に入ったのが03年12月。09年で丸6年がたつ。目に見える形で回復はあるのだろうか。
ここにきて、雅子さまの病状に関して波風が立っている。
雅子さまの主治医として、先の大野医師が担当するようになったのが04年6月。毎年、12月9日の雅子さまの誕生日に合わせ、大野医師は「東宮職医師団」として「見解」を発表してきた。09年は大野医師が赴いて丸5年の「節目」であるとして、野村一成東宮大夫からはこんな話があった。
「プライバシーの問題もある一方で、マスコミのみなさんを通じてできるだけわかりやすく、かつ詳しく、できるかぎりの説明を行うべく、医師団として苦労しておられる」
例年は「まだ体調に波があるものの、ゆるやかに快復している」といった趣旨の見解にとどまったが、09年はもっと踏み込んだものを発表するというのだ。
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