官僚支配制限へ首相の決意 菅財務相起用で米紙【ニューヨーク共同】9日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、鳩山由紀夫首相が、辞任した藤井裕久前財務相の後任に菅直人副総理を起用したことについて「官僚支配の制限を図る首相の決意の表れ」と評する解説記事を掲載した。 記事は冒頭、菅氏の起用が「国家中枢に対する官僚の影響を一掃するために据えられた理想主義派の改革者」を描いたハリウッド映画の台本のようだと指摘。 鳩山政権が、より民主的な政権運営という公約の実現に成功するかどうかは、菅氏が「瓦解する戦後日本の秩序の中で最後のとりでの一つともされる財務省を、手中にできるかどうかにかかる可能性が大きい」と分析した。 記事はまた、菅氏が就任後の会見で円安を促す発言をし市場を一時混乱させたことは「金融政策の経験不足を裏付けているかのようだ」と指摘した。 同日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルも、菅氏の円安誘導発言について首相が苦言を呈したことを報じた。 【共同通信】
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