建設中の胆沢ダム=09年3月4日、岩手県奥州市胆沢区若柳、本社機から、堀英治撮影
さらに、その後の捜査で、主要工事の下請けに入った中堅ゼネコン関係者が「元請け大手の指示で、受注時期と重なる04年10月と05年4月に5千万円ずつ、計1億円の現金を小沢氏側に渡した」と供述。「1億円は工事費に上乗せして元請けから補填(ほてん)された」と説明したという。
特捜部は、1回目の5千万円は土地購入と時期が重なることから、陸山会に分散入金された4億円の一部である可能性もあるとみて、この供述の真偽の確認を含めて調べている。
2回目の5千万円と重なる05年3〜4月にも、小沢氏の別の4億円が陸山会に分散入金され、翌5月に出金されていることから、特捜部は関連性がないか注目している。
これに対し、石川氏は任意の事情聴取で、土地購入にあてた4億円は「小沢氏の個人資産で、紙袋で受け取った」と供述。中堅ゼネコン関係者が供述する1億円の資金提供についても、石川氏は「(関係者と)会ったこともないし、現金も見たことがない」と否定した。だが4億円を分散入金した理由について明快な説明をしておらず、特捜部は一連の供述が真実かどうかについて疑問も残している。
また、陸山会の会計責任者で公設第1秘書の大久保隆規(たかのり)被告(48)も事情聴取で、ゼネコンからの資金提供について、「知らないものは知らない」と否定。胆沢ダム工事の元請けとなった複数の大手ゼネコン側もこれまでの調べで、小沢氏側への資金提供を否定しているという。