予備検診をクリアしファイティングポーズをみせる挑戦者・細野悟(右)と王者・プーンサワット・クラティンデーンジム=後楽園ホール展示場
「WBA世界Sフェザー級タイトルマッチ&WBA世界Sバンタム級タイトルマッチ」(1月11日、東京ビッグサイト・東3ホール)
ダブル世界戦の予備検診が8日、東京・水道橋の後楽園ホール展示場で行われ、出場4選手それぞれ異常はなかった。WBA世界Sバンタム級王座に挑む細野(大橋)は、体格で王者を大きく上回り、新たに習得した“幻の右”で王座奪取を狙う。一方、WBA世界Sフェザー級王座に挑む内山(ワタナベ)は、王座獲得へ絶対の自信を見せた。
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予備検診の結果を見て、大橋秀行会長は不敵な笑みを浮かべた。「思ったよりチャンピオンは小さくなかった。やりやすい。こちらには秘策がある。1ラウンドにその秘策がさく裂するでしょう」と自信たっぷりに言い放った。
身長で王者を6センチ、リーチでは4センチ上回った細野陣営の秘策は右クロス。上からたたき付けるようにかぶせるパンチで、かつてガッツ石松が、世界王者をKOした“幻の右”だ。世界戦に備え、繰り返し練習してきた新たなパンチで、一発KOの破壊力を秘める。
この日王者と初対面した細野は「印象としては特にないが、イメージしていた通りの身長だった。自分としてはやりやすい。最高の練習をしてきたので体調はばっちり。必ず勝ちます」と必勝を誓った。
(2010年1月8日)