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長谷川、2年連続KO賞&MVP

 2年連続のMVPに輝いた長谷川穂積(右)
 2年連続のMVPに輝いた長谷川穂積(右)

 ボクシングの09年度年間表彰選手選考会が6日、東京・水道橋の後楽園飯店で行われ、WBC世界バンタム級王者の長谷川穂積(29)=真正=が2年連続で最優秀選手賞とKO賞の2冠に輝いた。最優秀選手賞は4度目、KO賞は2度目の受賞。技能賞はWBC世界Sバンタム級王者の西岡利晃(33)=帝拳、殊勲賞はWBC世界フライ級王者の亀田興毅(23)=亀田、敢闘賞はWBC世界Sフライ級王者の名城信男(28)=六島=がそれぞれ受賞した。表彰式は27日に東京・水道橋の東京ドームホテルで行われる。

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 文句なしのMVP“連覇”だ。朗報を聞いた長谷川は、開口一番「2年連続で取れるとは思ってなかったんで、うれしいです」と声を弾ませた。KO賞も2年連続で受賞し、「すごい男が取るもんやと思っていた。一番遠いところにある賞やと思っていたのに」と二重の喜びに浸った。

 「絶対王者」の圧倒的な強さを、これでもかと見せつける1年だった。3月のV8戦でブシ・マリンガ(南アフリカ)を157秒、7月のV9戦でネストール・ロチャ(米国)を148秒で片付け、日本人選手史上初の世界戦2連続初回KOを達成。12月にはアルバロ・ペレス(ニカラグア)を4回TKOで退け、連続KO防衛を「5」まで伸ばすとともに、国内で史上2人目の10連続防衛を成し遂げた。

 4度目のMVPは白井義男と具志堅用高の5度に次ぎ、ファイティング原田と渡辺二郎に並ぶ歴代3位の受賞回数。長谷川は「単独1位にならないと意味がない」と記録更新に意欲を見せ、「去年は最高の1年やったけど、今年はさらに最高な年にしたい」と言葉に力がこもる。

 3年連続MVPがかかる2010年は、7日からジムワークを開始する。だが肝心の“進路”は「全く何も決まってない」と結論は出ていない。具志堅の持つ連続防衛記録「13」の更新を狙うか、それとも階級を上げ2階級制覇へと挑むのか-。真正ジムの山下会長は「これに満足することなく、色んな意味で上を目指してほしい」と、長谷川の“挑戦”を後押しする構えだ。「会長とよく相談して、今月中には決めます」。今年も日本のエースの動向から目が離せない。

(2010年1月6日)
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