いろいろなことのあった2009年。日本の宇宙活動をめぐってもさまざまな出来事や活躍がありました。その中から月日の順に10個の代表的事件をピックアップしてみました。
◇宇宙活動、飛躍の一年
■1月1日
世界天文年開幕。ガリレオ・ガリレイが望遠鏡を夜空に初めて向けた1609年から数えて400年の今年を「世界天文年」と名づけ、各地でいろいろなイベントが行われました。
■3月17日
若田光一飛行士の国際宇宙ステーション長期滞在の開始。4か月半の滞在となりました。
■5月発表
温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」による温室効果ガス濃度の解析結果が発表されました。
■6月11日
大活躍した月周回衛星「かぐや」が制御しながら月面に落下しました。
■7月19日
国際宇宙ステーションに「きぼう」日本実験棟が完成しました。
■7月22日
日本南部で皆既日食。全国で「木もれ日キャンペーン」が盛況の中、実施されました。
■9月11日
Hー2Bロケット試験機による宇宙ステーション補給機(HTV)の打ち上げが成功しました。
■11月発表
X線天文衛星「すざく」が世界で初めて銀河団プラズマからレアメタル(クロムとマンガン)を検出しました。
■11月発表
小惑星探査機「はやぶさ」奇跡の復活。再び地球への帰還の途につきました。
■12月21日
野口聡一飛行士、「ソユーズ」で国際宇宙ステーションへ。半年の滞在を開始しました。
☆的川泰宣さん
長らく日本の宇宙開発の最前線で活躍してきた“宇宙博士”。現在は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の技術参与。YAC副本部長。
08年6月に設立した「KU-MA」会長として、子どもたちに宇宙との出会いの場を与えています。
毎日小学生新聞の好評連載「銀河教室」には「YAC」と「KU-MA」という、子どもと宇宙を結ぶ2つの団体が全面的に協力してくれています。筆者の的川泰宣(まとがわやすのり)さんは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の技術参与で、長らく日本の宇宙開発の最前線で活躍してきた“宇宙博士”。一方、銀河鉄道999のイラストを提供してくれている漫画家の松本零士さんは、かつて毎小の投稿漫画から漫画家としてデビューした、いわば“毎小卒業生”です。2人が関わるこの2つの団体を知れば、さらに宇宙への窓が広がることでしょう。
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