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風穴あけた貴乃花親方…背景に一門の有名無実化

二所ノ関一門の会合を終え、引き揚げる貴乃花親方
二所ノ関一門の会合を終え、引き揚げる貴乃花親方
Photo By 共同

 不祥事続きの角界を憂い、居ても立ってもいられなかったのだろう。「何かを変えたい」と語っていたのは5年前にもさかのぼる。二所ノ関一門から貴乃花親方を去らせたのは強い改革意欲だった。さらに一門の意味合いが有名無実化している現実にも後押しされた。

 昭和30年代前半までは一門別に巡業を行っていたが、現在はない。取組、番付編成で公平性を保つため、五つの一門から4人ずつの親方で構成される審判部のバランスを取り、2年に1度の役員改選時に結束を呼び掛ける程度。若手親方の間からは「一門なんてなくした方がいい」との声が噴出していた。貴乃花親方が大きな風穴をあけたともいえる。

 貴乃花親方の強行出馬には批判の声も少なくない。同門の尾車親方(元大関琴風)は「あと2年、4年もすればあいつの時代が来るのに…。何でそんなに急ぐんだ」と顔をしかめ、ある中堅親方は「革命を起こすには時間も必要だ」と指摘。相撲協会の武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)も不快感を示しているという。

 この日の一門会で「覚悟はできているのか」と問われ、貴乃花親方は「皆さまの迷惑になるので、わたしだけが一門を出ます」と一人で退室。関係者によれば、最近になって間垣親方(元横綱2代目若乃花)が支持に回った。しかし選挙での当選ラインの10票前後を確保しているかは不透明。小学生への相撲普及など改革に燃える37歳が選択した道は険しい。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年01月08日 21:01 ]

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