菅直人副総理は「役人はバカだ」「頭がない」「知恵がない」と発言しましたが、全くその通りだと思います。
官僚は、国家戦略相であった菅副総理にびくびくしていますが、他方マスコミは、国家戦略局の機能を知らずに「国家戦略局は何もしてこなかった」などと報じています。
中央公倫のインタビュー記事を引用します。
<引用開始(中略省略)>
国家戦略局の使命は、日本の行政、社会全体のありようを示すことだ。 そして鳩山首相が組閣前に私を国家戦略相に任命する方針を示したことで、霞が関の側も「本気で改革を進める」という新政権の決意を理解した。その結果政治主導の改革に抵抗する官僚の姿勢がかなり変わってきた。そういう意味では国家戦略相の仕事は、まず、半分の目標を達成できたといってもいい。来年度の税財政、税収や経済成長を見通して国債をどのくらい発行するかといった歳入面を最初に把握する。そうすると自動的に予算の総額が見えてくる。その総額の中にマニフェストで示した政策を埋め込んで、各省に落とすというトップダウンの方式に変えていく。これには国家戦略局も役割を果たしていくことになるだろう。
繰今回の新閣僚は内閣の使命を互いに共有し、自分の言葉でしゃべっている。チームの力を発揮しているのだ。様変わりだ。これだけでも国家戦略局の最初の仕事は成功したといえる。
<引用終了>
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20091026-00000301-chuokou-polhttp://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20091026-00000302-chuokou-pol
一言でいいますと「予算編成の仕組みをトップ(国民)ダウン型に変えた」ということです。
日本のマスコミは表面的に見えるものしか報道できないほど幼稚化が進んでいます。目に見えない「仕組み」が理解できないため、本質論が展開できないのです。
今朝もヨミウリテレビの偏向番組で訳が分からない報道を繰り返していました。
「仕組み」とは、「誰がやっても同じ結果が出る仕掛け」です。管国家戦略相が、「国家戦略相の仕事は、まず、半分の目標を達成できた」と語ったのは、「仕組みができたことで私の役割は半分終わった」という意味なのです。
「仕組み」について、私は民主党議員にこのように説明すべきだとアドバイスしましたので紹介します。
<開始>
◇ 自民党と民主党の違いが分からないと言う有権者への説明のしかた議員個人の言葉に置き換えたり、さらにブラッシュアップさせたりして説明してください。
自動販売機を例に仕組みの違いをやさしく説明し、自民党は誰が総理大臣でも同じである(何も変わらない)ことを理解させる。
皆さん、民主党と自民党では政策を生み出す仕組みがまったく違います。仕組みとは誰がボタンを押しても同じ結果になるようにするための「構造」です。(つまり、構造改革とは簡単に言えば仕組みを変えることなのです。)
皆さん、(そこにある)自動販売機を考えてみてください。お金を入れて欲しいもののボタンを押すと商品がでてきますが、自動販売機の中身、つまり正しい商品が出てくる仕組み、構造は外からは見えません。この目に見えない仕組み、政策を生み出す見えない構造が民主党と自民党ではまったく違うのです。
自民党を自動販売機に例えるなら、商品を生み出す仕組みの中には、皆さんが選んだ国会議員が入っていないのです。現在、政策という商品を生み出しているのは霞ヶ関の官僚という公務員であり、有権者の皆さんが選んだ政治家ではないのです。ですから、(後期高齢者医療制度のように)国民が望んでいない(官僚や与党議員だけが喜ぶ)政策が生み出されるのです。
民主党は、この役人による自動販売機の中身のような「政策を生み出す、見えない仕組み」を根本から変えます。日本国憲法には行政権は内閣にあると書かれています。(内閣とは〜)行政権を役人のものから国民のものに「取り戻す」ために、「政策を生み出す、見えない仕組み」の中に国民によって選ばれた国会議員を送り込みます。
現在は各省庁に(お飾り)大臣と副大臣の二人しか政策を生み出す仕組みの中に入っていないため、中身や政策を生み出す過程が見えづらくなっていますが、民主党は、全省庁に民主党の国会議員や優秀な民間人などを○百名投入し政策づくりに参加させます。こうすることによって生み出される政策が国民に喜ばれるものに必ず変わります。政策を生み出す過程も国民から(スケルトンのように)良く見えるようになります。
皆さん、お分かりいただいたでしょうか、民主党と自民党の違いの一つは政策を生み出す仕組みがまったく違うということです。自動販売機で商品を生み出す仕事を官僚だけでやっているのがこれまでの仕組みであり、国民から選ばれた国会議員が役人を使いこなして商品を生み出すのが、民主党が目指す国民主権の仕組みづくりなのです。
<終了>
2002年7月に、菅直人氏はこの国の政策立案と予算編成の仕組みを変える構想を発表しています。菅直人氏は、中央公倫のインタビューで「今回の新閣僚は内閣の使命を互いに共有し、自分の言葉でしゃべっている。チームの力を発揮しているのだ。様変わりだ。これだけでも国家戦略局の最初の仕事は成功したといえる。」と述べていますが、2002年からの構想であり、鳩山首相も当時からこの構想を共有していたのです。
マスコミの幼稚化がこの国を劣化させています。新政権を応援できないマスコミに未来はない、そう断言します。
『この内閣は私が倒す』
「この国のかたち」を変える救国連合政権構想
http://www.eda-jp.com/dpj/2002/kan/bunshun-0207.html