給食費を払わない親


給食費を払わない親

先日、ある人と話した時に、こんな事を聞かれました。


「おちけんさん、おちけんさんのところは、来年から小学校らしいけど、給食費払うの?」



あぁ、そうですね。
給食費を払わない人がいるのは知っています。

でも、私は払いますよ、絶対に。
それがルールなんですから。

そう答えました。


すると、彼はこういうのです。


「払うな。払ったら負けだよ。全員払わなければ良い。」


「給食費を払う人間がいるから、払わない人間が責められるんだ!」



私はつい言葉を失いましたが、
「ルールだから絶対に払う」と言い続けました。

でも、彼が言うには、


「だって、払わなくても食べられるんだよ?払う方がおかしいでしょ。」



まぁ、それも一理あるかもしれない。
給食費を払わないなら、食べさせなければ良い。
払ってもない子供に食べさせるから不平不満が出る。

でも、いくら親が給食費を払わないからと言って、
子どもが給食も食べれないんじゃ、寂しすぎますよね。


話は少しそれますが、ウチの親父(昭和10年生まれ)の小さい頃は
家が貧しくて、弁当を持ってこれない子は、空腹を我慢しながら校庭で
お昼の時間を過ごしたそうです。
「弁当もない貧乏人」といじめられるから。
その時代には、何人もそういう子がいたそうです。



そこまで貧しい家庭というのは今の時代ないかもしれませんが、
本当に、給食が食べられなくなって、親が弁当もお金も持たせなかったら…。
そんな事を考えてしまいます。


だから、「給食費を払わない人には食べさせない」という
厳格なルールを定めてしまうのもどうかと思います。
昼ごはんも食べれないなんて、かわいそうな子を出さないためにも。



さて、本題に戻ります。

彼との話はそこで終わったのですが、実際に
「給食費を払わない」という主張を持った方と話したのは初めてでした。

そういう人がいるのは知っていましたが、
むしろ、こちら(払う人)が悪のように思っている人がいるとは思っていませんでした。


子供も小さいうちは良いかもしれませんが、
そのうち気付くでしょう。
「ウチの家は給食費を払っていない」んだと。

もしかしたらそれが原因でいじめられるかもしれません。


いじめがなかったとしても、将来子供が大人になったときに、
「罰則がないからと平気でルールを破る親に育てられた」と気付く日が来るでしょう。


それは、人の親としてとても悲しいことで、絶対に避けた方が良いと思います。
子供は親を見て育ちます。
そうやって育った子もまた、そういう親になってしまう可能性だってあります。
(それは彼にとって問題ではないでしょうが。)


だから彼も考え直してくれると良いと思うのですが、
この前のやり取りからは、それはどうやら無理だと思います。


それならば、もう、国や自治体が全額負担して、不公平を無くすことができたら良いのだと思います。


それと、子供手当てを本当にやるならば、
給食費は絶対に差し引くべきです。

現状のルールでは、給食費は払って当たり前のお金ですから、
事前に差し引いても、何も問題はありません。
あるはずがありませんよね?


ここら辺の取り組みをしっかりして欲しいなと思う次第です。



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  1. [...] 給食費を払わない親 | 名古屋の行政書士 落合健太郎の日記 給食費を払わない親 | 名古屋の行政書士 落合健太郎の日記 [...]

    ピングバック投稿者: 給食費を払わない親 | 名古屋の行政書士 落合健太郎の日記 « とっても! ちゅどん(雑記帳) — 2010年01月09日

  2. 給食費を払わない親に対する返事はこれでいいのか問題。

     この記事を読んで思ったことをエントリー。「給食費を払わない親」
     最初のほうをちょっと引用。
    先日、ある人と話した時に、こんな事を聞かれました。

    「おちけんさん、おち…

    トラックバック投稿者: さつませんだい徒然草 — 2010年01月09日


コメント

  1. さわちゅう より:

    まぁねぇ…。我が家の家計も若干の影響が(苦笑)
    先生の立替もつらいのよー。


    ま,そういうところに,我々のビジネスチャンスもあるわけで…。

  2. [...] 給食費を払わない親 | 名古屋の行政書士 落合健太郎の日記 給食費を払わない親 | 名古屋の行政書士 落合健太郎の日記 [...]

  3. サイトウ より:

    同じ名古屋市民として、そのような方がいらしゃることに驚愕しました。
    ぼくもニュース等で聞いたことはあったが、、、
    きっと同世代と思いますが,とても残念です。
    そんな主張をしている根拠がしりたいです。
    是非その辺も記載して頂けると幸いです。

  4. 給食費を払わない親に対する返事はこれでいいのか問題。

     この記事を読んで思ったことをエントリー。「給食費を払わない親」
     最初のほうをちょっと引用。
    先日、ある人と話した時に、こんな事を聞かれました。

    「おちけんさん、おち…

  5. toshi より:

    記事を拝見して愕然としました。
    給食は一種の相互扶助です。みんなでお金を出し合うことで、質のよいものを安く供給することができます。健康保険で健康な人もお金を出すことで成り立っているように、(小食で残してしまうような児童も)ある程度割り切って公平に負担することで成り立っているものです。
    給食という制度そのものを廃止しようとして、給食費の不払いということであれば、方法が暴力的(給食を求める人を無視している)で賛成はできませんが、まだ理解はできます。それに対し、給食が出続けるのが前提で、自分の不払いがとがめられないために皆で赤信号をわたるようなことを求めるとは、開いた口がふさがりません。

  6.  変な角度から、突っ込み入れますけど、そういう時、「ルールだから従いなさい」って言うのはダメですよ。
     私だったら、「じゃあ、あなたの子供は、私を始め、給食費を支払っている人たちに給食を食べさせてもらってるんですよね?? その給食のコストは確実に、給食費から出ているのであって、税金からでているわけではないのですから。親のせいで、子供がみじめな思いをしないで済むように、温情で、食べさせてあげているんですよね!? お金払えないんだったら、漫画みたいですけど、お宅のお子さんに、皿洗いくらい、してもらわないといけませんね。それともあなたが洗いますか? または、あなたのせいで、払わない人分の給食費、私が負担させられている部分があるはずだから、今、その分、私に払います??」ぐらいな言い方になります。

     私は、普段、温厚な分、馬鹿にはひどく冷酷です。

     払わなくても食べられる、そんなはずはありません。ドラえもんの秘密道具の大きなマットから料理が出てくるわけじゃないんだから。(その道具ですら、誰かがお金を払って用意している可能性があります)
     払わない人が責められるのは、それによって、割りを喰っている人がいるからです。

     みんなが払わなければ、給食費は、税金で賄われるとしましょう。増税されますね。
     どさくさにまぎれて、ほかの教育系の税金が増税されたり、別なことに使われたり、裏金にされたり、給食費管理団体みたいな天下り団体が新設されたりすることになるから、給食費だろうが、税金だろうが、結果は同じと思わないことです。

     私は、中国産のなんとかとか、アメリカ産の牛肉とか、自分が食べる分にはいいけど、子供には食べさせてほしくないから、それをなんとかしてくれるんだったら、給食費は値上げされてもいいくらいです。
     税金と比べて、使い道が明確だから、払いやすいくらいです。

     給食費不払い運動だったら、国民年金とか、消費税不払い運動のほうが、まだ、理解できます。


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