インタビューは、のっけから衝撃事実の告白で始まった。
「'09 年の1月早々、右足の内転筋を痛めました。僕は投球フォームの中でも股関節まわりの動きを重要視していて、'08 年の冬から新しいトレーニングを練習に取り入れていたんです。自重―自分の体重を使って、股関節に徐々に負荷をかけて鍛える、というものです。一気にやるとケガするというのは十分、分かっていた。その日は、本当に微妙なところだったんですけど、ギリギリのところまで負荷をかけていくうちに、行き過ぎてしまったっていうんですかね……。痛みより、何やってんだオレ、これからドンドン仕上げていかないといけない時に、何、自分でケガしてんだ、と自責の念と不安でアタマが一杯になりました……。これが『原因』です」
もちろんそれは4勝6敗、防御率5.76とプロ入り以来、最低の成績に終わった「原因」を指す。'09年の幕があけて早々、重大危機が松坂大輔(29)を襲っていたというのだ。
「WBCを辞退しなければいけないほど重症なのか、見極めなければならなかった。でも、体は動く。消炎剤を飲めば、痛みも抑えられる。だから、トレーニングを続けました。実際は走るのもしんどかったんですが……」
当時のスポーツ紙の記事を見ても「故障」の文字は見当たらない。イチローの神戸での自主トレに参加した話が目立つ程度だ。
「シーズン終了後、イチローさんから電話がかかってきて、『お前、カラダ大丈夫だったのか?』って聞かれました。どこかで僕のケガの話を耳にしたんだと思います。続けて、『お前、あん時(神戸での自主トレ)は?』ときたので『もう、ケガしてましたよ』と答えたら、『言えよ! お前、そんなんで(WBC)やるなよ!』って怒られました(笑)」
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