高校No1司令塔・柴崎 4月にも進路決定
練習後、千葉・江尻篤彦監督(左)の激励を受けた青森山田のMF柴崎岳(右から2人目)とMF椎名伸志(右)
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青森山田のU―17日本代表MF柴崎岳(2年)が今春にも進路を決定することが分かった。青森山田の黒田剛監督(39)が8日「大会が終わってしばらくしたら盛大に発表したい」と明らかにした。1月末に福島県で行われる東北高校新人大会と、選出が濃厚な4月の高校選抜の欧州遠征への参加は優先するが、早ければ4月にも進路を発表する方向だ。
今大会屈指の司令塔・柴崎は鹿島、名古屋、川崎F、J2柏などJリーグの複数のクラブから入団の誘いを受けている。既に鹿島と名古屋の一騎打ちとなっているとの情報もあるが、争奪戦は依然続いている。柴崎は即戦力の期待が懸かるだけに獲得の可否はクラブの補強方針にも影響を与える。各クラブに配慮するため通常高校生は3年生の秋以降に行う進路決定を大幅に前倒しする。黒田監督は「(入団を断る)チームの編成がありますから」と説明した。
青森山田は9日の準決勝関大一戦に向けて東京・江東区のグラウンドで最終調整を行ったが、柴崎は進路について「プロ?徐々に考えていきたいけど今は大会に集中したい」と話した。
この日の練習には、07年のS級ライセンス講習会で黒田監督と一緒だったJ2千葉の江尻監督が激励に訪れた。「相手があったり、いろいろあるけど自分たちのやってきたものを信じてやればいい。まず笑顔でサッカーをやろう」と声を掛けられた柴崎は「偉大な監督から言ってもらってありがたい。その言葉をかみしめてやりたい」と刺激を受けた。青森県勢初となる全国制覇を成し遂げて、柴崎が堂々と進路を発表する。
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