【本文】

  1. トップ
  2. 特集
  3. いなりを堪能する旅

いなりを堪能する旅 いなり寿司で豊川市をもりあげ隊 結成!

豊川稲荷と言えば有名な「いなり寿司」。19世紀はじめ頃、稲荷のお供えされた油揚げにご飯を詰めてお寿司にしたものが起源とされ、ここ豊川も発祥地の一つとして伝えられている。商売繁盛を願って稲荷にささげる縁起物だけに食べると「ご利益」を授かれるかも。市内、郊外を合わせて48店舗で食べることのできるいなり寿司は千差万別で趣向を凝らした一品ばかり。自分の一番を探して食べ歩きを楽しもう。
豊川のいなり寿司 新作いなりも続々登場 趣向を楽しむとっておきのB級グルメ

【松屋支店】藤井雅大さん

 第一回豊川いなり寿司食べ比べ選手権で見事優勝を果たした「松屋支店」藤井さん。自慢のいなりはワサビの醤油漬けがのったシンプルないなり寿司だ。創業50年来、継ぎ足して使われている秘伝のタレで仕上げた肉厚の油揚げと、ワサビの風味がベストマッチ。あっさりとして幾つでも食べられそう。また油揚げをパンに見立て、ヒレカツを挟んだボリューム満点の新メニュー「おきつねバーガー」など面白く新しい味にも挑戦する藤井さん。今年発足された「いなり寿司で豊川市をもりあげ隊」の研究部隊長としても奮闘中。「豊川稲荷へ恩返しがしたい」という気持ちのもと、みんなが喜び、お客さんに満足してもらえるような味の追求に日夜励んでいる。

豊川市門前町1番地(名鉄豊川線豊川稲荷駅・JR豊川駅 徒歩約5分)Tel/0533(85)6922 ○稲荷寿し1人前(7個入り)¥630 ○おきつねバーガー ¥280

 
【門前そば 山彦】山本芳世さん

 門前町の入り口に店を構え創業100年の間変わらぬ味を守り続ける「門前そば 山彦」ではやさしい味の五目いなりを味わえる。ひじき・にんじん・しいたけ・たけのこ、そして珍しいクルミ。五穀豊穣を願い、五目のいなりで「ご利益」があるというわけだ。創業から参拝するお客さんの健康を考え、今では珍しい種類の「酢」を使い、五目に混ぜる食材にもこだわってきたという。
 豊川がもっと活気ある町になり、参拝に訪れるお客さんにご利益があるようにと山本さん。4代目として修行中の娘さんとともにお店を盛り上げている。新城の下りパーキングに支店があるので、門前以外でも豊川のいなり寿司が食べることができると人気。

豊川市門前町1番地(豊川稲荷からすぐ)Tel/0533(85)6729 ○元祖いなほ稲荷寿司(7個入り)¥630

 
【和食処 松屋】藤井智香子さん

 門前町の名物女将 藤井智香子さんが切り盛りする「和食処 松屋」は新潟栃尾の揚げを使い、ワサビの風味が生きた大人の味「わさびいなり」や、千枚漬けをネタに見立てた「千枚大根いなり」、玄米100%にこだわった黄金いなりなど、いずれも濃厚な揚げがさっぱりと仕上げた種類豊富な一皿が嬉しい。
 また常に新しい発想を大切に、大判の揚げを香ばしく焼いた「おきつねあげ」や「いなりコロッケ」など気軽に食べ歩きもできるメニューも続々と考案。「これからの寒くなる時期に合わせて温かいいなり寿司も用意しています」と女将さん。訪れた人々がいなり寿司を口にする季節にまで気をくばった、もてなしの心が嬉しい。また愉快な女将さんとの会話も松屋の魅力だ。

豊川市門前町5番地(豊川稲荷から徒歩1分)Tel/0533(86)2825 ○開運いなりセット ¥1,000 ○おきつねあげ(1枚) ¥200

 
【来恩】烏山さん

 門前町でも一風変わった店構えのその名も「来恩(らいおん)」。江戸時代末期の建物を再利用した店内にはノスタルジックな雰囲気のホーロー看板やオブジェがずらり。映画のロケにも使われた店内で自慢のいなり寿司とうどんを頂くことができる。店のスタッフ烏山さんが小さい頃から慣れ親しんだといういなり寿司は、素朴で味わい深い。他にも黒ごまの風味と小松菜の食感が美味しい「菜めしいなり」や、いなり寿司を揚げた「天ぷらいなり」など、大人から子どもまで楽しめる味が揃っている。
 年間10回開催されるいなり楽市のイベントでは来恩の社長自ら仮装をしてチンドン行列に参加する遊び心溢れるお店だ。

豊川市門前町10(豊川稲荷から徒歩2分)Tel/0533(84)8148 ○菜めしいなり(1個) ¥100 ○天ぷらいなり(1個)¥110

 
【千石寿し】浅岡栄子さん

 いなり寿司の上に収まりきらないほどのうなぎの蒲焼が乗る「豊川鰻荷ずし」。ここ「千石寿し」ではそれに加え、タマゴとそぼろ、イクラと鮭の親子いなり、そしてシンプルないなり寿司2個を合わせた一皿を贅沢に味わうことができる。さまざまな料理の場で腕を磨いたご主人が豊橋の近くにと開いたお店だそう。地元の食材にこだわったいなり寿司は、揚げはもちろんそぼろの元となる鶏肉も地元産。お寿司屋さんだけに、旬の魚介類の握りも一緒に味わうことができるのも嬉しい。気さくな奥さんが手が空いている場合であれば配達もしてくれるという。(時間帯・要確認)門前町からは少し離れた所にあるので、車の場合や混雑を嫌う人にもお勧め。

豊川市中条町鴻ノ巣30-1(名鉄豊川線稲荷口駅より南へ徒歩5分)Tel/0533(86)1059 ○親子いなり(5個) ¥550

 
【回転寿し源(げん)豊川八幡店】原田智美さん

 豊川市と豊橋市、田原市に展開する回転寿し源。板前さんが工夫を凝らした創作いなり「いなりスリー」が人気だ。こちらのいなり、まず豪華な見た目に驚かされ、具もいなり寿司の形にとらわれず、イクラ・穴子・キス天ぷらなど旬の食材を使った贅沢な一品だ。どれもあっさりとしたシャリとジューシーな油揚げに包まれ、それぞれの旨味を増している。
 オシャレな店舗で、落ち着いた雰囲気と背の高い天井が特徴の「源」。回転寿しということもあって、気軽に足を運べそう。スタッフの原田さんは「少しずつ豊川のいなり寿司を食べに来てくれるお客さんが増えました。これからもいなり寿司の魅力を伝えていけるよう頑張りたい」と話してくれた。

豊川市八幡町横道81-1(名鉄豊川線八幡駅より北西へ徒歩10分)Tel/0533(83)8272 ○いなりスリー(3個) ¥400 ○いなりアラカルト ¥1,000(要予約)

 
【久寿し】垣内久明さんファミリー

 東海道は御油宿の松並木からほど近くに店を構える「久寿し」。こちらのいなり寿司はいなりの原型とも言えるシンプルなもの。白醤油で味付けされたほんのり薄いキツネ色の揚げと、酢飯だけの素朴で懐かしく、味わい深いいなり寿司だ。創業以来変わらぬ味を大切にし、23年も前から「いなり寿司」を豊川の味として、訪れたお客さんに振る舞ってきた。親子三代で店を守り、仲むつまじい家族の笑顔がこの店を支えているのだなと感じさせてくれる。「久寿し」では他にも新鮮な魚介の握りを味わうことができ、中でも生のタラバガニの握りは絶品。国道1号線沿いと非常に分りやすいので、シンプルないなりを味わうならぜひ立ち寄ってみてもらいたい。

豊川市御油町八面横38番地(名鉄豊川線八幡駅より南へ徒歩5分)Tel/0533(87)5756 ○いなり寿司 ¥600

 
番外編【JAひまわり グリーンセンター】

豊川市に3店舗ある「JA ひまわり」では名物中の名物「いなり寿司」をお土産用に気軽に購入することができる。豊川商工会議所と豊川鮓商組合いなり部と共同開発したもので、シンプルないなり寿司と、シソやゴマ、わさびで彩られた味のバリエーションの食べやすい詰め合わせが特徴。JAひまわりでは新鮮な野菜や旬の食材も購入することができるので、お土産ついでに一度立ち寄ってみては。

豊川店 豊川市馬場町上石畑65 Tel/0533(85)8318 一宮店 豊川市東上町松本227 Tel/0533(93)6111 音羽店 豊川市赤坂町大日6 Tel/0533(88)6600 ○名物 いなり寿司 1箱(6個入り)¥400円

 

目的で旅を選ぶ
気分で旅を選ぶ
旅コラム
国内コラム
海外ブログ
国内ブログ