岡山放送局

2010年1月8日 20時9分更新

備前焼「お正月展」


人間国宝の伊勢崎淳さんをはじめ現代の備前焼を代表する作家たちの作品を紹介した展示会が岡山県備前市で開かれています。

「お正月展」と銘打ったこの展示会は、現代の備前焼を代表する作家たちの逸品を大勢の人たちに見てもらおうと開かれました。

会場には、人間国宝の伊勢崎淳さんのほか、県の重要無形文化財保持者の5人の作品、合わせて11点が展示されています。

このうち伊勢崎さんの作品「大皿」は、「緋襷」と呼ばれる備前焼特有の朱色の模様が炎が走ったかのように現れています。

また、吉本正さんの「耳付大壺」は、備前焼を高温で焼く際に燃料の松の木の灰が作品に降りかかることで現れる「かせ胡麻」という模様が素朴な風合いとなって現れています。

いずれの作品も作家たちの高い技術を凝らした逸品ばかりで、訪れた人たちが真剣に見入っていました。

この展示会は今月14日まで、備前市伊部の備前焼伝統産業会館で開かれています。