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「自信あります」菊池入寮日に初投げ82球

<西武新人・入寮>入寮した菊池は部屋の窓から笑顔で手を振る
<西武新人・入寮>入寮した菊池は部屋の窓から笑顔で手を振る
Photo By スポニチ

 西武のドラフト1位左腕・菊池雄星投手(18=花巻東)が7日、埼玉県所沢市の若獅子寮に入寮した。部屋に荷物を運び入れると早速、西武第2球場で約2時間の自主トレを行い、2010年の初投げとなるキャッチボールも披露した。プロ生活をスタートさせた菊池は、9日からは同球場で行われる新人合同自主トレに臨む。

 午後1時50分。制服姿の菊池が、担当の水沢スカウトとともにタクシーで若獅子寮に到着した。集まった報道陣は約50人。注目を浴びる中、引き締まった表情でプロ生活を送る部屋に入った。

 「ドラフトが終わってから、この日が待ち遠しかった。歴史のある寮に入らせてもらうので、責任を持って生活していきたい」

 約1時間の荷物整理を終えると、すぐにグラウンドに飛び出した。ランニング、ストレッチに続き、同期入団の松下(早大)と約20メートルの距離でキャッチボールを行った。1球ごとにフォームをチェックしながら82球を投げ「初投げです。バランスだけ意識してやりました。松下さんは凄い球を投げていました。焦らないようにやっていきたい」と振り返った。早大時代に斎藤とキャッチボールをした経験がある松下は「斎藤も凄かったですけど、菊池も凄い。ゆっくりでしたけど回転数が多かった」と驚いた。その後はウエートトレーニングも敢行し、約2時間の練習をこなした。

 新調した用具には、こだわりが詰まっていた。トレーニングウエアは同学年の石川遼と同じヨネックス社製。先輩の涌井と同じローリングス社製の黄土色グラブに、足元はあこがれの工藤と同じアシックス社製のランニングシューズだった。この日は履かなかったが、スパイクは昨夏の甲子園で自己最速の155キロを計測した際に履いていたものと同タイプを発注済み。アシックスの担当者は「基本的には高校の時と同じ型です」と説明した。グラブには「初心を忘れないように」との思いから、花巻東野球部のマークの刺しゅうが入れられていた。

 9日からは新人合同自主トレが始まる。「年末年始も1日も欠かさず練習していたので自信はあります。ただ、長距離が苦手なので足を引っ張らないようにしたいです。1月中に50から60メートルで投げられるようにしたい」と意気込みを口にした。気持ちの高揚を抑えられずに動いた2時間に「西武・菊池」の決意が表れていた。

 <厳選した本は60冊>菊池はこの日、実家のある岩手・盛岡から大量の本を持ち込んで入寮した。趣味は読書とあって「空いた時間を使って読みたい」と話した。さまざまなジャンルの本を厳選し、60冊程度になったという。中にはプロ野球選手名鑑も含まれており「覚えてきたつもりです」と先輩の基本データを勉強してきた様子。背番号17が並んだ1月7日の入寮には「いい日に来たのかなと思います」と笑顔を見せていた。

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