花巻東高校野球部のオリジナルマークが入ったグラブでキャッチボールをする菊池 (左)若獅子寮に入寮し、部屋から笑顔で手を振る菊池=所沢市
西武のドラフト1位ルーキー・菊池雄星投手(18)=花巻東高=が7日、所沢市内の若獅子寮に入寮した。入寮後には早速、今年の初投げなど約2時間みっちりと練習を行った。初心に帰るという意味などを込めて花巻東野球部のオリジナルマークが入った新グラブを披露。黄金ルーキーが“花巻東魂”を胸にプロでのスタートを切った。
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約50人の報道陣が集結する中、入寮した菊池は初々しい表情を浮かべた。「この日を待ち遠しくして待っていた。楽しみです。早く練習したいという気持ちです」と目を輝かせた。
その言葉通り早速、ドラフト5位の松下(早大)らと西武第二球場などで練習を開始した。ランニングで体を動かした後、キャッチボール。軽めながらも今年の初投げを披露したが、真新しいグラブには花巻東野球部のオリジナルマークが入っていた。
初披露したのは今後、スパイクとともに使用することを決めているアシックス社製のグラブ。オリジナルマークは花巻東野球部の帽子にも入っており、同校のイニシャル『H』の周囲を輪で囲ったもの。人の輪や花巻東野球部の仲間を大事にするという意味を込めて菊池が希望して入れた。本人は「初心を忘れないということです」と説明した。
キャッチボールでは、実力の片りんも披露した。相手の松下が「(ボールの)回転がすごかった。スローフォームでしたけど(腕の)しなりがあった」と舌を巻いたほど。その後は室内練習場でウエートをこなすなど、約2時間みっちり体を動かした。
9日から新人合同自主トレがスタートする。黄金ルーキーは「年末年始、欠かさず練習してきました。(練習に)ついていける体を作ってきたつもりです」と自信をのぞかせた。
(2010年1月7日)