高速道路の普通車上限2千円へ 現金利用客にも適用方針国土交通省は8日、高速道路無料化に向けた社会実験に合わせ、今年6月をめどに始める走行距離が長くても通行料金を同額にする上限料金制は普通車2千円、軽自動車千円、トラックなどの大型車5千円とする方向で最終調整に入った。 新しい割引となる上限制は、曜日は限定せず、自動料金収受システム(ETC)利用車だけでなく現金利用客にも適用する方針だ。 対象の区間や期間は詰めているが、前原誠司国交相が現行の料金通りとしている首都高速、阪神高速と実験的に無料とする区間などは対象外。詳細は月内に公表する考え。 現行の割引制度には、ETC利用の乗用車と二輪車に限定し、地方圏で休日(土日祝日)の通行料を上限千円にすることなどがある。 新制度は、これらを大幅に見直す。平日に頻繁に高速道路で長距離を移動する人にとっては大きなメリットがあるが、既に休日千円を利用している普通車の場合、休日は値上げとなる。 民主党はマニフェスト(政権公約)で「高速道路の原則無料化」を打ち出していたが、2009年12月に「統一料金制度の導入」と「軽乗用車の優遇」を求める重点要望を政府に提出。これを受け前原氏が上限料金の導入などを表明していた。 【共同通信】
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