さて、訪問者のみなさんは、たった3枚で総額13億680万円にものぼる領収書をご覧になったことがあるでしょうか。私は、昨年はン万円の取材経費の領収書が落とせずに自腹となり、数カ月間苦しんだぐらいで、実生活ではとんと縁がありません。ですが、コピーならば、下の写真のようなものが手元にあります。
で、このときの自由党の会計責任者はというと、幹事長を務めていた藤井氏だったというわけです。まあ、もっとも、自由党の金はすべて小沢氏が握っていて、幹事長といえども全く手を出せない聖域だったと、当時、自由党議員らから聞いていましたが。藤井氏が平成14年中に党から自分自身へと支出された組織活動費15億2000万円について「おれ、アレ知らないんだよなあ」とぼやいたという話は以前も書きました。
東京地検特捜部は、小沢氏にも任意で事情聴取を要請しています。これを本当に小沢氏が受けるのかどうか私には情報もなく分かりませんが、話を聴く以上、どういう形であれ、きちんと国民が納得するような決着をつけてほしいと思います。昨年3月の西松建設による違法献金事件の際には、官邸の意向をくんだ国策捜査だなどと「陰謀論」も多々ありましたが、現在は民主党政権なのですから、そんな批判に怯える必要はありませんし。
鳩山由紀夫首相の呆れ果てるしかない年間1億8000万円もの「子ども手当」と、バレたら払えばいいや的な対応に加え、与党第一党のトップ(というより政界の最高権力者)が率先して脱法的行為を続け、それを恬として恥じないようでは、社会にモラルハザードが蔓延することになるのではないでしょうか。
地検内部も、現場の検事たちはやる気満々なのに対し、上層部は人事や出世を考えてか捜査に及び腰だと聞きます。秋霜烈日のバッヂに恥じない活躍を期待せずにはいられません。結局、世論の風向き次第なのかもしれませんが。
※追記(8日午前6時50分) 今朝、毎日新聞をチェックしたところ、「組織対策費 民主 党2議員に22億円支出 小沢代表就任後」「新進、自由でも 藤井前財務相には31億円」という実に興味深い記事が載っていました。小沢流〝錬金術〟の一端が垣間見られるというか。
記事は《議員名の領収書さえあれば使途の説明を求められないこうした支出は、小沢氏が過去に率いた新進、自由両党でも、4議員に計75億円余が集中的に支出されていた。このうち計約31億円は、辞任した藤井裕久前財務相あて。他の3議員のうち2議員は「まったく知らない」などと話しており、名義借りの疑いも出てきた》と指摘しています。
また、この記事によると、「知らない」と述べたのは米沢隆元衆院議員と西岡武夫参院議員で、「サインはした」とした野田毅衆院議員も「全然金に触っていない」と語っているそうです。また、藤井事務所は回答しなかったとあります。うーん、実にいい視点であり、他紙のことながら毎日新聞、なかなか頑張っています。これは見習わなければ…。
by onomar-ca
自由党が小沢氏の関係政治団体…