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1月1日 |
新春チャレンジトーク |
北海道日本ハムファイターズ 小谷野栄一選手 “人間野球”で本物の勝利者に 歌手・タレント 久本朋子さん “自分らしく”が一番格好いい 「創価完勝・青年躍進の年」の開幕を飾る「新春チャレンジトーク」は、昨季、ゴールデングラブ賞に輝き、パ・リーグ優勝に貢献した、プロ野球・北海道日本ハムファイターズの小谷野栄一選手が登場。歌手・タレントの久本朋子さんと繰り広げた、笑いと涙の感動トークから大前進の一年が始まります! 「皆のため」が好成績に 久本 昨年は、打ってよし、守ってよしの大活躍でしたね! 小谷野 ありがとうございます。久本さんこそ歌手としてのメジャーデビュー、おめでとうございます。心が温まる、いい曲ですね。 久本 そう言ってもらえると、うれしいです。今年、増えた年俸で、どっさりCDを買ってください(笑い)。 小谷野 えっ……。考えさせてください(爆笑)。 久本 冗談はさておき、これが小谷野選手のバットですか。結構、重いですね! 小谷野 この重みを利用して、ボールを遠くに飛ばすんです。僕は、プロ野球選手では体が小さい方なので。 久本 バットは武士で言えば刀。この一本の使い方に、選手としての“命”がかかっている。昨年は、見事に82打点(リーグ7位)をたたき出されましたね。 小谷野 皆がつくってくれたチャンスを生かしたい――その一心でバットを振ると、不思議なくらい打てるんです。 久本 リーグ優勝を果たし、日本シリーズでは、チームで唯一の優秀選手に。さらに、三塁手としてゴールデングラブ賞の受賞と、本当に素晴らしい活躍でした。 小谷野 賞がほしいと思ったことはありません。今年の契約をする時も、心に浮かんだのは金額のことではなく、大好きな野球を続けられることへの感謝でした。 久本 本当に、心がきれいなんですね! 私は顔が“きれい”なだけだけど(爆笑)。 芸能界も同じですが、ともすると、周囲の評価や名声ばかりが気になってしまう。でも本当は、自分らしさを磨き続けることが、一番強くて一番かっこいい! 小谷野 僕は、その心を創価大学野球部の“人間野球”から学びました。“技で秀でても、振る舞いで負けたら、本物の勝利者ではない”と、今も心に刻んでいます。 “師との原点”から壁を破る 久本 そうは言っても、厳しいプロの世界。順風満帆ではなかったですよね。 小谷野 入団後しばらくは順調で、1軍の試合にも出られるようになりました。でも、4年目に試練が訪れました。パニック障害(強い不安感を症状とする精神疾患)になったんです。 久本 真剣勝負は、緊張の連続。つらかったでしょう。 小谷野 ベンチに入るだけで吐き気がして、人と目を合わせることすらできませんでした。“もう、野球を辞めるしかないのか”と、不安で押しつぶされそうでした。 久本 苦境を乗り越えたきっかけは? 小谷野 どん底でシーズンを終え、迎えた2007年(平成19年)の正月でした。人生の師匠である創立者・池田先生のもとから出発しようと、母校の創大で旧友たちと自主トレーニングをさせてもらっていたんです。 久本 行き詰まった時に立ち返るのが、師匠との原点ですね。 小谷野 練習場の外で休憩していると、突然、池田先生の車が。先生は、わざわざ車を止めて励ましの言葉をかけ、ギュッと握手をしてくださいました。 久本 サーチライトのように悩んでいる人に光を当て、激励をされる師匠の姿に、胸が熱くなります。 小谷野 すぐさま創大野球部の岸雅司監督に報告すると、“死んだ魚のようだった目が、もう輝いてきているぞ”って。勇気がわき上がりました。 久本 私も、CDデビューを前に、ものすごい不安と迷いが出てきて。でも、池田先生の大境涯の心に触れた時、挑戦の力がわき、小さな自分の心の壁を破ることができました。 心を磨けば技が輝く 久本 師との原点の出会いから3年間、“小谷野復活”のドラマは、本当にすごかった! 小谷野 野球ができること自体に感謝しながらの日々でした。 久本 特に昨シーズンは、開幕からグングンと打点を伸ばし、5試合目の4月8日には、1・2号のホームランで勝利に貢献。圧巻でした。 小谷野 感謝を込めて、打ったバットを先生にお届けしました。 久本 守る方でも、三塁の守備率(失策しない確率)はリーグトップ。どんな姿勢で試合に臨むんですか? 小谷野 プレー中は、いつもチームの皆が生き生きと戦えるように祈っています。最近は、正々堂々と全力でぶつかれるように、相手チームのことも祈ります。対戦相手のファインプレーにも心から喜べるし、多くを学べるようになりました。 久本 すごい! 「小谷野の守備には驚いた」「小谷野は守備で飯が食える」など、プロの方からの称賛の声がたえませんね。一見、華やかではない「守備」での高評価には、日ごろの地道な努力があったのでは? 小谷野 プレー以外でも基本を怠らない。例えば攻守交代の時も全力疾走するなど、創大時代に学んだことを実践しています。 久本 小さな振る舞いに、高い志が現れています。心を磨くことによって、技術が輝いていくのですね。 小谷野 それが、僕が創立者と創大野球部から学んだ“人間野球”の真髄なんです。 久本 本当にかっこいい生き方ですね。 小谷野 今シーズンも一試合一試合、自身の最高峰を目指して戦い抜きます。 久本 今年は、学会が創立80周年を迎える勝負の年。お互いに、全力プレーで完勝の決定打を放ちましょう! ゴールデングラブ賞 セ・パ両リーグにおいて、守備の各ポジションの最優秀選手に贈られる賞。選考基準(内野手では、チーム試合数の半分以上1ポジションの守備につくこと)に達した選手の中から、5年以上にわたり現場での取材を担当している新聞社、通信社、テレビ局、ラジオ局のプロ野球担当記者が投票で選ぶ。
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