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【社会】

空自次期輸送機CX、今月にも初飛行 

2010年1月8日 09時10分

今月中にも初飛行する見通しになった次期輸送機(CX)=2007年7月、岐阜県各務原市の川崎重工業岐阜工場で

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 防衛省が導入を目指す航空自衛隊の次期輸送機(CX)開発計画で、同省やメーカーが今月中にも、岐阜県各務原市の空自岐阜基地で試作機の初飛行を実施する方向で調整していることが分かった。複数の関係者が明らかにした。初飛行が成功し、安全性が確認されれば納品される。

 CXは緊急援助や平和協力など海外での活動も想定し、防衛省が国産のC1輸送機の後継として2001年度から開発に着手。川崎重工業を中心に、岐阜基地隣の同社岐阜工場で開発している。

 当初は07年9月に初飛行が予定されたが、機体の組み立てに必要な鋲(びょう)や胴体フレームの強度不足などの不具合が相次いで判明。開発スケジュールが大幅にずれ込んでいた。

 CXは全長、全幅とも44メートルでC1の1・5倍。エンジンは米国製で日本が自主開発する機体としては最大規模となる。航続距離や輸送量はC1の4倍でイラクに派遣された米国製のC130輸送機の性能も上回る。

 CXは既に完成した海自の次期固定翼哨戒機(XP1)と同時開発。将来的な民間転用も検討されており、量産化されれば東海地方の航空機産業への波及効果が期待される。

(中日新聞)

 

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