2010年1月7日 18時36分更新
岡山市の訪問販売業者が高齢者の自宅を訪れ、怒鳴りつけるなどしてふとんなどの寝具を強引に売りつけたとして、県はこの業者に対し、1年間の業務停止命令を出しました。
業務停止命令の処分を受けたのは岡山市北区幸町の訪問販売業者、「ミラノリビング」です。
県によりますとミラノリビングは、おととし3月から去年7月にかけて、県内に住む70代から80代の女性の自宅8軒を訪れ、怒鳴りつけたり、机をたたいたりして脅したうえでふとんや電気マットなどの寝具を10万円から50万円あまりの値段で強引に売りつけたということです。
ミラノリビングから同じような手口で被害を受けたという相談はこれまでに県などに57件寄せられていて、契約の総額は1400万円あまりにのぼるということです。
また、被害に遭った人のほとんどが高齢の女性だということです。
このため岡山県では、特定商取引法に基づいて、ミラノリビングに対し、8日から1年間、訪問販売に関する業務を禁止する命令を出しました。
1年間の業務停止命令は法律で定められた行政処分の中では最も重いと言うことです。
ミラノリビングの代表者と従業員あわせて4人は、去年10月に特定商取引法違反の疑いで警察に逮捕され、罰金刑の略式命令を受けています。