岡山放送局

2010年1月7日 18時36分更新

教員免職処分訴訟で県が上告判断


指導力不足を理由に県から免職処分を受けた岡山市の中学校の元教諭が処分の取り消しを求めていた裁判で、2審の広島高等裁判所岡山支部が元教諭の訴えを認める判決を言い渡したのに対し、県は7日、最高裁判所に上告する手続きを取りました。

この裁判は岡山市内の中学校で理科を教えていた51歳の元男性教諭が、授業やテストの内容が生徒にわかりにくいなどという理由で指導力不足と認定され、県から免職の処分を受けたのに対し県に処分の取り消しを求めていたものです。

先月、2審の広島高等裁判所岡山支部は「教職に必要な適格性を欠くとはいえない」などとして元教諭の訴えを認め、県に処分の取り消しを命じる判決を言い渡していました。

判決を受けて岡山県は7日、「元男性教諭を指導力不足と認定して免職にした処分は適法だった」として最高裁判所に上告する手続きを取りました。

これについて元教諭はNHKの取材に対し、「2審の判決では、教諭として適格性があるという判決が出ていたのにこのような結果となり、非常に残念に思っている」と話しました。