中西正人・府教育長から辞令を受け取る中原徹氏(右)=大阪府庁
大阪府立高校の民間人校長に採用が決まっている中原徹弁護士(39)が4日、中西正人・府教育長から辞令を受け取った。この日から3カ月間、府教育委員会の非常勤職員として研修を受け、4月1日付で校長に就任する。
中原氏は橋下徹知事の大学時代からの友人で、採用試験前に橋下知事の特別秘書が府教委幹部に「知事の友人が応募するかも」と伝えたことが問題になった。府教委は調査の結果、「選考は公正だった」と結論づけた。民間人高校長には19人が応募し、中原氏1人が合格した。
中原氏は辞令を受け取った後、報道陣に「口利きの依頼はしていない。結果を見ていただきたい」と強調。「若者の力を蓄えないと、日本はアジアの中でも立ちゆかなくなる。その危機感は橋下知事と共通している。現場の声を知事に伝える橋渡し役になれればいい」と抱負を語った。