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「ダットサン民法」無断引用…遺族らが大原学園提訴

 1954年の刊行以来100万部以上売れたといわれる「民法」(勁草書房)の一部を、司法書士試験対策講座のテキストに無断引用したとして、著者の遺族らが学校法人「大原学園」(東京)などに計約1940万円の損害賠償などを求め東京地裁に提訴していたことが7日、分かった。

 「民法」は膨大な民法典を小型の全3巻で簡潔に解説していることから、法曹を目指す大学生らの間に浸透。刊行当時「小型なのにパワフル」と評判だった往年の小型自動車にたとえて「ダットサン民法」の愛称で親しまれた。

 大原学園側は無断引用を認め、既にテキストの使用と配布を中止。「深く反省している。裁判所の意見を踏まえ、被害回復と再発防止に努めたい」と、損害賠償に応じる考えを示している。

 訴えによると、「民法」は故我妻栄東大名誉教授が執筆した1933年刊行の原本を基に、故有泉亨東大名誉教授との共著で出版された。大原学園は2006〜08年、司法書士試験の受験生向け講座で使用する「民法テキスト1、2」で、「民法」第1巻の一部の記述をほぼ丸写しで無断引用した、としている。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年01月07日 19:18 ]

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