VMWorld 2007 で配布された、USB フラッシュメモリからブートする ESX 3i。
期待して VMware ESX 3i 体験版をダウンロードしてみたら「installable (インストールタイプ)」で
ガッカリした人向けに自前で Bootable な ESX 3i を作って見る方法の紹介。
元ネタ
は、いつもの
VMware Communities: ESX Server 3i - USB flash drive boot possible! と
Runnning ESX 3i Installable from USB Flash Drive から。
前準備
- 1 GB のフラッシュメモリ
- フラッシュメモリからブート可能なマシン
- WinImage 8.x (体験版でOK)
- WinRAR (体験版でOK)
- VMware から ESX Server 3i Installable ISO (Evaluation) をダウンロード
注意点
- 当然 VMware によってサポートされる手順ではないこと
- フラッシュメモリからブートしたマシンに接続されているストレージ(DAS) が ESX 3i に認識された場合、データが失われる恐れがある。
- おそらく、ESX 3i 上で自動に storage(datastore) にされてしまう -> VMFS でフォーマットされて\(^o^)/ みたいな流れが起こり得るため?
- SCSI ディスクだけでなく、SATA ディスクもその恐れあり
- データ消えるのがいやなら USB ブートするまえに全部ディスクを抜いておくのが確実だよ
- ちなみに今回のテストでは自動で storage が作成されることも VMFS フォーマットされることも無かった。SATA ディスクだったから?
bootable USB Flash memory 作成
- WinRAR で Installable ISO (VMware-VMvisor-InstallerCD-3.5.0-70348.i386.iso ) を開く。
- INSTALL.TGZ を解凍。
- 解凍して出来た INSTALL.TAR をさらに解凍。
- 展開されたフォルダ群の \usr\lib\vmware\installer\VMware-VMvisor-big-3.5.0-70348.i386.dd.bz2 を解凍する。
- 展開された VMware-VMvisor-big-3.5.0-70348.i386.dd を確認。このイメージがフラッシュメモリに書き込まれる。約 750 MB程度。
- WinImage 8.x を起動し、Options -> WinImage mode selection から WinImage professional mode を選択。
- Disk から "Restore Virtual Hard Disk image on physical drive..." を選択。
- フラッシュメモリを選択し、VMware-VMvisor-big-3.5.0-70348.i386.dd を書き込み。3 分ほどで書き込み終了。
- 当然中身は全てクリアされてしまうので、事前にバックアップを。
- 書き込み終了後、ディスクのパーティションが以下のようになってればおしまい。

boot する
- 対象のマシンのBIOS から USB ブート出来るように設定する。
- USB デバイスのエミュレーションタイプを設定できる場合は、HardDisk を選択しておく。
- 今回使用した ML115 ではこの設定を行わなければブートに失敗した(Removable Device Boot は失敗)
- まず BIOS の Advanced -> USB Configulation -> USB Mass Storage Settings から Emulation Type を「HardDisk」に明示し、再起動する。
- BIOS に再度入り、Boot -> Hard Disk Drives から HDDとして見えている USB フラッシュメモリのブート優先度を最高にする。
- (内蔵HDDに起動可能なパーティションがあった場合、内蔵HDDから起動してしまうため)
- ブート後、以下のような画面が表示されれば成功。

確認
- Customize Menu から Root Password を設定する。
- VI Client で接続し、以下のメッセージが表示されていることを確認する。

- Storage (datastore) が見つからないというエラー。
- 勝手にローカルドライブを Storage にされた(VMFS でフォーマットされた) という挙動が無かったことを確認できる。