太陽が欠けたまま沈む部分日食が15日の夕方、西日本を中心に見られる。欠ける割合は名古屋で16%、大阪で25%程度。西ほど大きく、九州では半分以上になる。ただ、夕方とはいえ太陽を直接見ると目を痛める危険性があり、国立天文台は日食メガネなどを使うよう呼びかけている。
欠け始めるのは、日没前の午後4時40分過ぎ。富山市や長野市、静岡市では日没時刻とほとんど同じで、高い山に登っても見えるかどうかはぎりぎりだ。これより西ほど日没時刻が遅くなるため、見やすくなる。中国やミャンマー(ビルマ)などでは太陽に月がすっぽり入って輪のように見える金環日食となり、日本からのツアーも企画されている。
各地の詳しい見え方は、国立天文台の暦計算室のウェブサイト(http://www.nao.ac.jp/koyomi/koyomix/eclipsex_s.html)で調べられる。(東山正宜)