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２００１年１月に広島市西区の民家で起きた殺人放火事件で、広島高検は25日、殺人などの罪に問われた元会社員中村国治被告(39)を一審に続いて無罪とした14日の広島高裁判決を不服として上告した。最高検によると、一、二審が無罪で上告するのは異例という。
広島高検の津熊寅雄次席検事は「控訴審判決には承服しがたく、上告審で適正な判決を求める」とのコメントを発表。中村被告の弁護団は「上告は極めて遺憾。判決を受け入れ、なぜ信用性がないとされた自白が作り出されたかを検証するべきだ」としている。
広島地検は、中村被告が母親の首を絞めて殺害後に放火し、２人の娘を焼死させ、３人の死亡保険金など計約７３００万円を詐取したとして起訴。広島地裁は07年11月に無罪を言い渡していた。
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