DOSで無線LAN


 とりあえず、Microsoft WORKGROUP CONNECTION の利用で説明します。

 ですが、全く同じ方法で、Microsoft Network Client Version3.0 for MS-DOS でも MS-WORKGROUP ADD-ON for MS-DOS でも MS-LAN Manager for MS-DOS でも行けます! MS-NETWORKSから端を発するこれら4つのMicrosoft社製DOS用ネットワーククライアントソフト全てで、無線LANが問題なく使えます。

 Microsoft WORKGROUP CONNECTION を利用するメリットは消費するメモリのサイズではありません。コンベンショナルメモリの消費を抑えたければ Microsoft Network Client Version3.0 for MS-DOS もしくは MS-WORKGROUP ADD-ON for MS-DOS を利用した方が少なくて済みます。
 Microsoft WORKGROUP CONNECTION の利点は、インストーラーを実行しなくても必要なファイルが全て容易に手に入る点です。
 コンベンショナルメモリの比較は Microsoft, Inc. のノウリッジベースKB122123にありますので、参照してください。
 日本の多くのサイトで Microsoft WORKGROUP CONNECTION の使用を「メモリの消費が少ない…」と偽って紹介しています。なぜチョッと調べれば判る様なウソが堂々とまかり通っているのか不思議ですが、この点を正しく伝えている日本語のサイトを私は知りません。
 また、間違ってもこのソフトのインストーラーを実行するようなマヌケなマネは止めましょう。どうせほとんどのNICが、インストール用の".INF"ファイルが手に入らないのですから、実行するだけ時間の無駄です。
 また、わざわざ別途".INF"ファイルを作ってインストールを実施するなどもどうかと思います。どうせインストーラーを実行するならば、NE2000など適当なNICでとりあえず実施した後に、"PROTOCOL.INI" ファイルをドライバに添付されている参照用のファイルにあわせて記述し直した方が、遥かに簡単で間違いがありません。


 Microsoft WORKGROUP CONNECTION は、"NDIS" と呼ばれるインターフェースのドライバを使います。これはMicrosoftと3comの提唱によって規格化されました。
 WindowsXP や 2000, Me もこれの Version 5 を使っていますが、今回使おうとしている Microsoft WORKGROUP CONNECTION は、NDIS2 と云う "NDIS" のVersion 2 が使えます。

 ところが、このドライバが標準で添付されてくる無線LANのアダプタは、私の知っている限りでは CISCO_SYSTEMS社の製品くらいです。
 世の中にあるほとんどの無線LANのカードは(特に日本の会社のブランド名で販売しているものは)、良くてWindows95用の NDIS3(Version 3)までしかサポートしていません。それより古いものはほとんど添付されていません。

 しかし、例の "ERA-201D1" のドライバをあれこれ探していたところ、無線LAN用の "ODI" ドライバを発見しました。早速ダウンロードして、使ったところ…、

 「おお!なんと!! 動くじゃないですか!」

 かくて、DOSによる無線LANでの接続への路は開けました。


 これの最新版のドライバは、PROXIM社のサイトにあります。ここからリンクたどって、そこから dos.zip をダウンロードして持ってきて下さい。

 かつてはこのドライバ、WAVELAN.COMのFTPサイトから手に入ったのですが最近はこのサーバーの応答がありません。もしこれと同じものが必要な場合は、まだこの辺りには残骸が残ってます。


 さて、このZIPファイルを解凍すると、以下のようなファイル名がそれぞれのフォルダの下に出来上がります。


    CAD
      README.TXT
      WVLANCAD.SYS

    ODI
      DRIVER.LST
      WVLAN43.CFG
      WVLAN43.COM
      WVLAN43.INS
      WVLAN43.TXT

    Packet
      PACKET.INI
      PACKET.TPL
      README.TXT
      VERSION.TXT
      WVLAN42.COM


 でとりあえず今回は、CADの下の "WVLANCAD.SYS" と、ODIの下の "WVLAN43.COM" を使います。


 もちろん、Packet のドライバを使った方法もあります。こちらの方法も試してみて、上手くいっています。こちらで紹介していますので、参考にして下さい。
 ただし Microsoft WORKGROUP CONNECTION でのやり方が上手く行っているので、どうしても Packet でなければいけないってコトは、あんまりないと思いますが…?


 さてここまで来て、!と来た方は、ある程度ネットワーク関連に詳しい方だと思います。是非とも他のやり方を色々と試して見てください。
 もし別の方法で上手く行った方は、是非ネット上にアップして公開して下さい。また連絡していただければこちらで御紹介させて頂きたくも思います。


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