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2010年1月5日(火) 19:15 |
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初セリにも不況とデフレの影
岡山市中央卸売市場は5日から本格始動です。 今年最初のセリが行われました。 去年と比べて高い値段で競り落とされる魚や野菜が少なかった5日の初セリ。 年初めに見えた不況とデフレの影です。
午前4時半の岡山市中央卸売市場です。 今年最初のセリは魚から始まりました。 日本の食卓の魚離れが進み、ここ10年、魚のセリ値は底をついている状況です。 そこに追い討ちをかけるようにやってきた不況の波です。 たとえばきょうのマグロの高値は2625円。去年の初セリでの高値は3990円でした。 このほかサワラやタイなども、去年の初セリのときと比べて高い値段がつきませんでした。 不況の影響で高級なものが売れなくなったと卸売業者は言います。 セリに参加した小売店の担当者も、消費者の動向に頭を悩ませています。 一方、野菜のセリも5日から始まりました。 魚同様、レンコンやナス、キャベツといった野菜がいずれも去年の高値を下回りました。 不況とあいまったセリ値の下落ですが、こうした状況は家電製品などにみられるデフレとは別物だと経済の専門家は指摘します。 セリ値が下落した理由。それはセリの参加者たちに、不況やデフレを背景とした単純な経済心理が働いたためだと言います。 不況やデフレの中、魚や野菜も安くないと買ってもらえないのではという心理に駆られたセリの参加者たち。 年初め、初セリの値段に見えた不況の影です。
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