血税を使って犯罪者収容施設にゲーム機導入

更生施設であって、刑務所では無いのだから、治療の一貫と言われてしまえばどうしようもないのですが...。遺族や税金を払っている人達のことを考えると複雑な気持ちになるニュースです。

以前はブロードムーア犯罪精神病院と言う名で知られていたブロードムーア病院が5000ポンド（約75万円）の税金を利用してWiiを購入、施設に備え付けたそうです。
　

　
この施設は刑務所とは異なったセキュリティの高い施設で、強姦罪と殺人罪で逮捕されたロバート・ナッパーやヨークシャーの切り裂き魔と言われるピーター・サトクリフ等が収容されています。ちなみに、このふたりは無期限でこの施設に収容されます。

情報の提供者がイギリスのタブロイド紙The Sunに話したによると、サトクリフはWiiでボーリングをプレーして、ナッパーはそれを見ているとのこと。

The Sunはこの記事に皮肉を織り交ぜて『Resident Wii-vil』（海外版『バイオハザード（Resident Evil）』にかけている）とタイトルを付けています。

彼らが犯した犯罪と、それによってもたらされた苦痛を考えると、何故彼らに娯楽を与えなければいけないのだろうと疑問に思わないわけにはいかないでしょう。このお金はNational Health Service（イギリスの国営医療サービス）の為に使うことだってできたはず。そうなれば、私達は患者が素晴らしい玩具を使って遊び、明るい笑い声を聞くことだってできたのです。

そう口にする情報提供者。

ブロードムーア病院はWiiを22台導入、それらをプラズマTVにセットしました。Wiiは本当に人気で、病院側は追加でWiiリモコンを注文したそうです。ちなみに、この病院にはプレイステーションとXboxも置かれているのだそうです。

ブロードムーア病院のスポークスマン曰く、Wii本体（とWii Fit）は収容者達の治療とエクササイズを促進させる目的のために使っているとのこと。

それにしても、セキュリティーのしっかりしている施設の中を散歩させて運動不足等を解消させることは出来ないのでしょうか？　何もWiiやPS、Xboxを与えなくたって...。

　
Killers given Wii games at Broadmoor [The Sun]

Brian Ashcraft（原文／中川真知子）

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