＜レコチャ広場＞英国人死刑問題、売春婦の中国人客ボイコットに深い感銘―中国

2010年1月2日、中国のブログサイト・鳳凰博報に「英国人売春婦の中国人ボイコットから考える」と題した記事が掲載された。以下はその内容。

中国で英国人麻薬密輸犯のアクマル・シャイフ死刑囚の刑が執行された問題は、英中関係に大きな影を落とした。中国の法律に照らせば、同死刑囚は百回死刑になっても足りないほどの麻薬を所持していた。主権国家である中国が自国の法律に基づいて彼を裁くのは当然のこと。英国に他国の正常な司法活動に干渉する資格はない。

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この問題は、英国人の強い反発を招いたが、ネット上で発表された英国人売春婦の「声明」には考えさせられた。それは「2010年の1年間は中国人客を一切取らない」というもの。多くの人は馬鹿げた行為と嘲笑うかも知れない。客を取らなければ、結局は自分が損するだけではないか。だが、彼女は同胞のために個人の利益をなげうった。これは単なる愛国行為ではなく、人の命に対する畏敬と尊重の表れだ。私は彼女の行為に深い感動を覚えるとともに尊敬の念を抱いた。中国人もこうした英国人の精神を見習うべきだ。

湖北省荊州市では昨年10月、子供を救おうとした大学生3人が溺死する事件が起きたが、遺体の引き揚げに大金が請求され、同じ中国人として何とも言えない気持ちにさせられた。河南省鄭州市では劣悪な労働環境でじん肺になった出稼ぎ農民が、労災どころかじん肺であることも認められず、マスコミや世論の協力を得て数年後にようやく認定を勝ち取った事件もあった。

英中両国に文化の違いはあるものの、これらの事実は、人の命を大切にしない民族には成熟した社会など永遠に訪れないと言っているように思う。1人1人の命は社会の基盤であり、それらが輝いてこそ成熟した社会だと言えよう。助け合いの精神もない民族が、社会の公正や平等を語る資格などない。ましてや、調和のとれた社会（和諧社会）や発展など言うまでもない。（翻訳・編集/NN）

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