朝ズバ緊急テコ入れ、キャスター２人交代

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　ＴＢＳ系朝の情報番組「みのもんたの朝ズバッ！」（月～金曜、午前５時半～８時半）が緊急テコ入れ策として、来年１月からキャスター２人を交代させることが１６日、分かった。竹内香苗（３１）蓮見孝之両アナウンサー（２８）が年内で卒業。２人に代わって、同局の久保田智子（３２）井上貴博（２５）両アナウンサーが、来年から朝の顔として登場する。

　「朝ズバッ！」は０５年３月に開始。１年半後の０６年１０月期には、同じ時間帯の「めざましテレビ」（フジテレビ系）「ズームイン！！　ＳＵＰＥＲ」（日本テレビ系）を抜き、視聴率で民放月間トップに立った。一時は同率が１２％台まで上昇したが、最近では約半分の６～７％台まで落ち込んでいる。

　低視聴率に加え、死亡事故報道で重大な放送倫理違反指摘の勧告を受け、英国人女性死体遺棄事件では市橋達也容疑者の送検時に公務執行妨害容疑で担当ディレクターが現行犯逮捕された。不祥事も相次いだことから、ＴＢＳは急きょテコ入れ策を打ち出したものとみられる。

　久保田アナはみのが司会を務めた同局バラエティー番組「どうぶつ奇想天外！」に０１年から７年間出演。みのと長年コンビを組んできただけに、相性も抜群だ。現在、報道ドキュメンタリー番組「報道特集ＮＥＸＴ」に出演。報道番組でも落ち着いた番組運びを見せ、評価を高めている。

　「朝ズバッ！」はみのの本音トークが最大の看板。久保田アナはみのの良さをうまく引き出す適役とされる一方、報道、バラエティーとジャンルを問わず、安定した番組運びを見せる手腕も期待され、白羽の矢が立ったようだ。また、井上アナは「朝ズバッ！」の取材キャスターとして活躍中。ＴＢＳは即戦力の２人を投入することで、朝のニュース番組戦線で再びトップを奪取する態勢を固めたとみられる。

　［2009年12月17日9時28分　紙面から］