人気テレビ番組のスペシャル版『新春大売り出し!さんまのまんま』の番組内で、ゲストとして呼ばれた女性タレントが800曲の音楽が記録されているiPod nanoを明石家さんまにプレゼントするという衝撃のシーンが放送された。iPod nanoのプレゼントは問題ないが、楽曲が記録されたiPod nanoのプレゼントは著作権法違反に触れる可能性がある。しかも800曲という膨大な量の楽曲の為、巨額の罰金が発生する可能性が高い。

日本の音楽の著作権を管理している社団法人日本音楽著作権協会JASRACは、個人的な音楽の複製に関しては一部許可しているものの、iPod nanoに記録した楽曲をプレゼントするのはNGと思われる。しかも800曲という凄まじい数の楽曲であり、タレントの著作権に対する知識が欠如しているとも言える事態だ。

『新春大売り出し!さんまのまんま』を制作・放送したフジテレビのスタッフは、このプレゼントに対して何も疑問を抱かなかったのだろうか? たとえ800曲入りiPod nanoをプレゼントをしたとしても、そのシーンをカットするなどの処置ができたと思うのだが……。このプレゼントを合法的なプレゼントにする方法もあるが、それには事前にJASRACに対して800曲分の著作権料を支払う必要があり……。番組のギャラ以上の巨額が必要となることもありえる!?

「番組の中でのことだからテレビ局が払ってる包括的な契約の適用内だろ」や「フジがカスラックと年間契約してるから使いたい放題なんじゃないの?」という意見がインターネット掲示板に書かれていたが、今回のケースはフジテレビが用意した楽曲ではない上に、タレントが「個人的に個人に対して贈呈したもの」で、それらルールに当てはまるものではないと思われる。