★★女性★★
日本も米国もこれまでに最高裁の女性裁判官は3人。日本は、94年に任命された高橋久子・元労働省婦人少年局長が1人目。2人目は横尾和子・元社会保険庁長官。現在は、元労働省女性局長の桜井龍子判事(写真左)がいる。
米国ではサンドラ・オコナー判事が81年、レーガン大統領によって任命され、06年リタイアした。現在は、ギンズバーグ判事(写真右)と、今年8月に任命されたソトマイヨール判事の2人がいる。
★★建物★★
米連邦最高裁は1789年の発足から146年間、自前の建物がなかった。連邦議会の一角に間借りしたり、個人の家に移ったりしていた。現在の建物(写真左)に落ち着いたのは1935年。ギリシャ建築のコリント式で、周囲の連邦議会の建物に調和させた。当時で約300万ドル分の大理石が国内外から集められた。
日本の最高裁は当初、霞が関の旧大審院・赤れんが庁舎を使っていた。現庁舎(写真右)ができたのは74年。国会議事堂と同じ標高を保つように設計され、花崗岩(か・こう・がん)に覆われた威容とは裏腹に、内部はガラスの天井から太陽光を採り入れるなど、開放的な空間が広がっている。