2010年1月5日 18時4分更新
備前焼の牛の置物が境内に積まれている岡山県備前市の「田倉牛神社」で5日、新春の大祭が行われ、大勢の参拝客が牛の置物にことし1年の願いを託しました。
「牛神様」の愛称で親しまれている備前市吉永町の「田倉牛神社」は、江戸時代に建てられ、農耕の神として牛の石像がご神体として祭られています。
ご神体の周りには、備前焼でできた牛の置物が20万個から30万個も奉納されていて、訪れた人は願いをかけたうえ、置物を1つ持ち帰ります。
そして、1年後に願いがかなった人は新しく牛の置物を購入し、持ち帰った置物とあわせて2つの置物を元の場所に戻すという習わしがあります。
5日は正月の大祭で大勢の人たちが参拝に訪れ、新春の願いを込めて牛の置物を持ち帰っていました。
このうち3歳の女の子は春に弟が生まれるということで「牛さんに赤ちゃんに会えますようにとお願いしました」と話していました。
参道には、牛の置物を販売する出店が並び、願いがかなった人たちがお礼に返すための新しい置物を買い求める姿が見られました。