2010年1月5日
「イケてる」、「うざい」、「きもい」「スタバ」「ドタキャン」「マジで?」……いろんな“生きた”日本語、収録されてます。
ソウル市内の書店で、こんな本を見つけた。
表紙に写っているのは、日本のテレビでもおなじみの韓国人女性タレントのヘリョン。「おお、ヘリョンじゃん」と思い、手にとってみると、ハングル文字に混じって「おはよう」「ありがとうございます」といった、平仮名がチラホラ。
なるほど、日韓両国で人気のヘリョンならではの、“日本語ガイド本”だ。
はじめは基本的なあいさつを学ぶ。登場する日本語を抜き書きしてみると、「よろしくお願いします」「ありがとうございます」「すみません」「はじめまして。ヘリョンです」など。しかし、実際に日本語をよく知ってる人のチョイスだなぁという気がしたのが、「最近いかがですか」「おひさしぶりです」といった、日本での日常会話で頻出な挨拶が出てくること。
次に出てくるのは、返事や相づち。「そうなんだ」「なるほど」「いやいや」「ざんねん〜」「かわいー」など。「日本語うまくなったね/いやいや、まだまだですよ」――“謙遜”というきわめて日本語的な例文が紹介されている。
出てくる例文がけっこうリアルで、他にも
「はいはい/はいは一回だけ!」
「彼女、バツイチだったんだって〜/ほんとう?」(“バツイチ”まで!?)
「貝はどうかい? なんちゃって〜/さむい……」(“さむい”って! しかも、ダジャレ付き)
「それでキレちゃったんだ」(確かに「怒る」よりも、「キレる」のほうが、イマドキのリアル日本語だ)
全体的にビジネスや観光での会話よりも、ファッション、恋愛、それから飲み会系の会話を重視。切符の買い方や交通機関や宿でのやり取りといったベーシックなトラベル会話は後ろのほうにまとめられている。
レストランや飲み屋では、「わりかん」「おごる」「2次会/3次会」といった言葉に加え、「とりあえずビール」という、高度な(?)オーダーまで。いきなり日本語で「とりあえずビール」と言われたら、「誰だ、仕込んだのは」とか思ってしまいそう。さらには「ぼったくり」まで登場。活用形のように、「ぼったくり」「ぼられる」「ぼったくられる」と、バリエーションも細かくフォロー。
そして、「二日酔いがひどい/ウコンでも飲んだら?」と、飲みすぎたときに登場する“ウコン”と“ポカリスエット”の紹介まである。使えるなあ。
ショッピングでのやり取りでは、
「ちょーださい!」「衝動買い」「こまかいの」「激安」「おすすめ」「代官山」「原宿」といったものがあった。
そして、とどめにのけぞったのが、この一文。
「きのう、とうとう彼とやっちゃった」
!! 返す例文も、「え! やったって、まじ〜?」ときたもんだ。ヘリョンさん……。
韓国系のジャーナリストにたずねてみると、「ヘリョンは韓国では人気のコメディアン。今は日本びいきの若者も多いので、こういう若い人に向けて、日本通のヘリョンが出した会話集というのは、リアリティがあるんでしょうね」
まだまだ韓流ブームも、円高でのお得な海外旅行人気も続きそうなだけに、逆バージョンで韓国語を学ぶ式のものがあったら、それもまた需要ありそうです。
「イケメンってハングルで何て言うの?」とかね。
(太田サトル)
表紙に写っているのは、日本のテレビでもおなじみの韓国人女性タレントのヘリョン。「おお、ヘリョンじゃん」と思い、手にとってみると、ハングル文字に混じって「おはよう」「ありがとうございます」といった、平仮名がチラホラ。
なるほど、日韓両国で人気のヘリョンならではの、“日本語ガイド本”だ。
はじめは基本的なあいさつを学ぶ。登場する日本語を抜き書きしてみると、「よろしくお願いします」「ありがとうございます」「すみません」「はじめまして。ヘリョンです」など。しかし、実際に日本語をよく知ってる人のチョイスだなぁという気がしたのが、「最近いかがですか」「おひさしぶりです」といった、日本での日常会話で頻出な挨拶が出てくること。
次に出てくるのは、返事や相づち。「そうなんだ」「なるほど」「いやいや」「ざんねん〜」「かわいー」など。「日本語うまくなったね/いやいや、まだまだですよ」――“謙遜”というきわめて日本語的な例文が紹介されている。
出てくる例文がけっこうリアルで、他にも
「はいはい/はいは一回だけ!」
「彼女、バツイチだったんだって〜/ほんとう?」(“バツイチ”まで!?)
「貝はどうかい? なんちゃって〜/さむい……」(“さむい”って! しかも、ダジャレ付き)
「それでキレちゃったんだ」(確かに「怒る」よりも、「キレる」のほうが、イマドキのリアル日本語だ)
全体的にビジネスや観光での会話よりも、ファッション、恋愛、それから飲み会系の会話を重視。切符の買い方や交通機関や宿でのやり取りといったベーシックなトラベル会話は後ろのほうにまとめられている。
レストランや飲み屋では、「わりかん」「おごる」「2次会/3次会」といった言葉に加え、「とりあえずビール」という、高度な(?)オーダーまで。いきなり日本語で「とりあえずビール」と言われたら、「誰だ、仕込んだのは」とか思ってしまいそう。さらには「ぼったくり」まで登場。活用形のように、「ぼったくり」「ぼられる」「ぼったくられる」と、バリエーションも細かくフォロー。
そして、「二日酔いがひどい/ウコンでも飲んだら?」と、飲みすぎたときに登場する“ウコン”と“ポカリスエット”の紹介まである。使えるなあ。
ショッピングでのやり取りでは、
「ちょーださい!」「衝動買い」「こまかいの」「激安」「おすすめ」「代官山」「原宿」といったものがあった。
そして、とどめにのけぞったのが、この一文。
「きのう、とうとう彼とやっちゃった」
!! 返す例文も、「え! やったって、まじ〜?」ときたもんだ。ヘリョンさん……。
韓国系のジャーナリストにたずねてみると、「ヘリョンは韓国では人気のコメディアン。今は日本びいきの若者も多いので、こういう若い人に向けて、日本通のヘリョンが出した会話集というのは、リアリティがあるんでしょうね」
まだまだ韓流ブームも、円高でのお得な海外旅行人気も続きそうなだけに、逆バージョンで韓国語を学ぶ式のものがあったら、それもまた需要ありそうです。
「イケメンってハングルで何て言うの?」とかね。
(太田サトル)
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