藤井財務相、辞任へ 首相慰留も意思固く藤井裕久財務相(77)の辞任が5日、固まった。鳩山由紀夫首相を官邸に訪ね「過労による体調不良」を理由に辞意を伝達。首相はいったん慰留したが、藤井氏の意思が固く、容認することになった。与党関係者が明らかにした。 2009年度第2次補正予算案と10年度予算案を審議する通常国会の召集日が18日に迫っており、首相は国会への影響を最小限にするため後任の選定に着手。与党内では仙谷由人行政刷新担当相、菅直人副総理兼国家戦略担当相の兼務、横滑りのほか野田佳彦財務副大臣を昇格させる案が浮上している。 6日にも正式に辞表を受理する方向だが、後任調整には民主党の小沢一郎幹事長の意向も反映されるため、決定まで正式な辞任を遅らせる可能性もある。 自民党など野党は予算案をめぐり「ばらまき」や「公約違反」と厳しく追及する構えで、政権きっての経済、財政通として財務相に就任した藤井氏の「戦線離脱」が政権運営に影響するのは確実だ。 【共同通信】
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