2010年1月5日
■難関大合格者のお母様に聞きました!
受験生にとっては、いやおうなく不安や緊張が一気に高まる時期です。そんな受験生を何とか応援してあげたいと思いながらも、どのように声をかけ、どのように励ませばよいか頭を悩ませているお父様・お母様も少なくないのではないでしょうか。
そこでここでは、難関大に合格した東進OGのお母様にご登場いただき、受験生応援体験記をご紹介します。
■親が子どもを、子どもが自分を信じることの大切さ(東京大学工学部3年生の母親)
志望校選びは子どもの役目
娘は、高2のころから志望校選びを始めていました。そして高3になったときには、東京大学受験を心に決めていたようです。親としては、子どもが挑戦したいと思う大学ならどこでも受験させてあげたいと思っていましたので、親の立場から志望校選びに立ち入るようなことはありませんでした。
何よりも、自分の実力を一番知っているのは本人ですし、大学生活もその後の人生も、すべて子ども自身のもの。時には模試の結果に迷うこともあったようですが、それをどう活用するかは東進で教えていただいていたようです。最後は本人が出した結論にすべて任せました。
折にふれて話した親としての気持ち
目標を定め、あとは努力するのみ……となっても、やはり精神的に浮き沈みはありました。勉強の方法は東進と本人に任せていたので、こちらからその内容について特に話すことはありませんでしたが、子どもが何か話すきっかけを求めているなと感じたときは、きちんと向き合うようにしてきました。
その際、「大学合格はあくまで人生の通過点。合格、不合格という結果ではなく、その先の目標にどうたどりつくかが大事」だということ、そして、「何があっても受け止めてあげるから大丈夫だ」ということを、折にふれて話してあげていました。
心と体を万全にして試験当日を迎えるために
長い受験生活では、受験生を特別扱いすることなく、「普通に接する」ことがとても大切なのではないかと思います。「志望校に受かっても落ちても、お父さんやお母さんがあなたを思う気持ちに変わりはないのよ」といったぐらいのほうが、本人にとっては気持ちが楽なのではないかと思いました。
その一方で、心と体の健康についてはずっと気にかけていました。例えば、毎日閉館時間まで東進で勉強していたので、迎えに行った帰りの車の中では不規則になりがちな食事のフォローに、温かいスープや消化のいいものを用意して食べさせていました。また、気分が落ち込んでいるようなときは、彼女の好きな曲をかけて励ましたり、父親と3人で何気ない会話を楽しんだりと、限りある時間を有効に、そして大切に使うよう心掛けました。
■受験生応援のための心得 ポイント3
1.平常心で子どもと接する
子どもの性格によるかもしれませんが、受験生だからといって特別扱いしないこと。ほかの家族同様いつも通りに接する。「つかず離れずがよかった」と娘からは好評でした。
2.健康管理に気を配る
試験当日に体調不良で受験できないという事態は、それまでの努力の日々を知る親なら絶対に避けたいことです。食事の管理や予防接種を受けるなど、できることを確実にしておきたいですね。
3.子どもを信じる
子どもの性格など関係なく、すべての親御さんとお子さんに言えることではないでしょうか。お子さんが努力してきたことを信じてあげることが、何よりの応援になると思います。