1月5日のながさきニュース
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長崎新聞
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正月用ブリ狙うヤマネコをパチリ! 対馬の大浦副市長宅

| ツシマヤマネコが、対馬市上対馬町の民家で正月用のブリに飛び付いてかじる珍しい姿。携帯電話のカメラで撮影された=昨年12月31日、大浦義光さん撮影 |
国の天然記念物ツシマヤマネコが対馬市上対馬町の民家で、庭先につるした正月用のブリに飛び付いてかじる珍しい様子を、家主で対馬市副市長の大浦義光さん(61)が写真に収めた。
大浦さんによると、昨年12月31日午後2時ごろ、上対馬町河内の自宅裏庭で、物干しにつるしていた約7キロのブリ(地上から高さ1メートル弱)に飛び付いているヤマネコを妻が発見。20〜30秒ほどぶらさがり、エラ周辺をかじる動作を3、4回繰り返し、逃げたという。
大浦さんは室内から窓ガラスごしにカメラ付き携帯電話で撮影。子ネコとみられ、耳の後ろにはヤマネコの特徴である白い斑点があった。連絡を受けて駆けつけた市職員も姿を撮影し、ツシマヤマネコであることを確認した。ブリには歯形が残り、家族はその部分を除いて食べたという。
大浦さんは、跳び上がってブリに食らい付く姿に驚きながらも、ヤマネコにあやかり「対馬が飛躍する年になれば」と笑顔で新年に期待を込めた。
一方、環境省対馬野生生物保護センターは4日、大浦さん方近くで、ヤマネコを2日に保護したと発表した。別の種類のネコに襲われていたところを住民が発見し、助けた。かまれた傷があり、衰弱していた。
別の種類のネコとの接触によるネコ免疫不全ウイルスの感染が指摘されており、実際にネコに襲われたヤマネコの保護は1997年の同センター開設以来、初めて。大浦さん方でブリを食べたヤマネコかどうかは分からないという。
同センターによると、ヤマネコは推定80〜110匹生息。対馬北部の上対馬町は生息密度が高い。秋から冬は春に繁殖した子ネコが親離れする季節で、縄張りや食べ物を探して人里に姿を現すことがある。
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