RLOでの拡張子偽装に注意(ウィルス対策)
Slashdotで話題になっていたので、RLOによるファイルの拡張子偽装について解説+対策を行おうと思います。
なお、解説が理解できなかった人は、今後のウィルス対策になるので、対策に書いてある通りの操作をして、セキュリティを高めてください。貴方のPCを守るのは貴方なのですから。

最初に忠告しますが、ここに記載している内容でRLOの検証及び対策が行えるのはWindows XP以降のOSを使っている人のみです。XPより前のOSを使っている人は、すでにMicrosoftのサポートも切れているので、XPなどにアップグレードすることをお勧めします。
ただなにも対策できないのでは困るので、途中で記載する方法で拡張子の偽装を見分けてください。
※Windows XP Home Editionでは下記の設定はそのままではできません。次回の記事にやり方を説明しますので、少しお待ちください><

まずRLOとは、文字コード「Unicode」で右から表記する文化圏の人に対応するために実装されている機能です。これを入れた文章は、RLOを挿入された後が全て右から左へ文字の向きが入れ替わります。
では実際に見てみましょう。

①setup.txtというテキストファイルをLhazで圧縮し、setuptxt.exeというファイルを作りました。

②次にメモ帳を起動して、「setuptxt.exe」と記入した後、upとtxtの間にカーソルを合わせて右クリックし、RLOを挿入します。

③「setup txt.exe」となった文字列をコピーして、「setuptxt.exe」をコピーして作ったファイルの名前に貼り付けます。

ご覧の通り、ファイル名は「setupexe.txt」と最後がtxtとなっているのに、上のsetup.txtと違ってファイルの種類がテキストファイルではなく、「アプリケーション」という種類になっています。ここで行った例は、本来exe(アプリケーション)ファイルなのに、見た目のファイル名はtxtファイルに偽装できたことを意味しています。
Windows XP以前の方は、この方法で判別して実行しないように注意してください。

対策
①メモ帳を起動し、「**」と入力し、**の間にRLOを挿入してください。

②「* *」となっている文字列をコピーしてください。
※必ずコピーしてください!「**」の間にあるのは半角スペースではありません。文字コードが入っています。

③スタートメニューから、「ファイル名を指定して実行」を起動し、「gpedit.msc」と入力してOKを押してください。

④「グループポリシー」が起動するので、「ローカルコンピュータポリシー」→「コンピュータの構成」→「Windowsの設定」→「セキュリティの設定」→「ソフトウェア制限のポリシー」を選択してください。下図と同じメッセージが表示されたら、「ソフトウェア制限のポリシー」で右クリックして、「新しいポリシーの作成」を押してください。

⑤画面右側の「追加の規制」を右クリックし、「新しいパスの規則」を選択してください。

⑥新しいパスの規則の「パス」に、②でコピーした内容を「Ctrl+v」キーで貼り付け、「セキュリティレベル」が「許可しない」になっていることを確認して、OKボタンを押してください。

⑦設定は終わりです。開いている「グループポリシー」を閉じてください。

この状態で先ほどのsetupexe.txtを実行すると・・・ちゃんと弾かれていますね。


SlashdotではWinnyを引き合いに出していますが、この偽装はUnicodeが使える環境ならどこでも流通します。メールに偽装されたウィルスが送られてきたり、ネット上にあるファイルが偽装されている可能性もあります。是非対策をするようにお勧めします。
by hakkakudo | 2007-04-24 00:37 | 注意 | Comments(10)
Commented by yuka_iz at 2007-04-25 10:37
先生!
怪しいファイルはプロパティを開いてみればOKですか?
(素人な質問ですみません)
Commented by ほたこ。 at 2007-04-25 11:53 x
ぉ。説明文がちょっと変わったw
昔は偽装拡張子といったらこんな
手のこんだ偽装なんてなかったよねw
ファイルの重さとかでありえないとか
わかったしw
Commented by おばか at 2007-04-25 14:53 x
何もわかってなくて 申し訳ないのですが;;
対策通りの操作をしようとしたらgpedit.mscが見つからないといわれ、先に進めません。どうしたらよろしいのでしょうかTT
Commented by RubberDuck at 2007-04-25 15:38 x
私もgpedit.mscが見つからないと出たので調べて見ると、XP HomeEdithionにはグループポリシーがないとありました。
この場合の最善策はOS入れ替えでしょうか^^;
Commented by もも at 2007-04-25 22:12 x
私もHomeだったので今調べたら
レジストリをいじって実行させたくないアプリケーションを指定するといいらしいのですが・・・どうにもレジストリのいじり方から勉強しないとむずかしいですね;
Commented by hakkakudo at 2007-04-26 01:01
>結花さん
OSはちゃんとファイルの種類を認識するから確認できますよ。
ここの例だと、ちゃんとアプリケーション、と表示されます。
SS撮った分を次の記事に載せますね。

>XP Homeの方々
すみません、完全にHomeを失念していました><
HomeはProから機能をかなり削ったものなんですよねぇ・・・。
XP Homeにgpedit.mscはありませんが、グループポリシーを設定する方法はありますので、次回の記事で書かせていただきます。
明日か明後日には編集しますのでお待ちください><

>ももさん
レジストリでの設定は私も検証してみました。ただ*をワイルドカードとして認識してくれないので今回の設定には使えませんでした。
Commented by 匿名 at 2007-04-26 01:57 x
HomeEdition版の掲載お待ちしております(>_<)
Commented at 2007-04-26 20:34 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by hakkakudo at 2007-04-27 00:19
>通りすがりさん
新記事にも書きましたけど、一応サポート期間はその通りです。
ただし、サポート期間のメインストリームが2005年に終了していて、今年で2年経ちますので、今年の7月からはWindows Updateによる修正パッチの適用ができなくなりますので、実質サポート切れと書いても支障がないかと思ってこのような書き方をしました。
紛らわしくてすみませんが、一般の方にダウンロードセンターまで修正パッチを取りに行かせるのは実質不可能ですので、ご理解ください。
Commented at 2007-04-27 00:53 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
名前 :
URL :
非公開コメント
削除用パスワード設定 :
< 前のページ 次のページ >