イベント
2010年1月1日投稿
謹賀新年
明けましておめでとうございます。
この公開日記をつけ始めたのが1999年、今年は
何と11年目に突入するわけです。
早いなあ。
昨年は前田隣先生、志水一夫さんはじめ、知人・友人が
何人も鬼籍に入る悲しい年でした。
昭和も20世紀も遠くなっていく中で、日々寂寥感が
増します。10年構えていた渋谷の事務所を引き払ったのも、
お気に入りだった昭和の香りのする店が軒並み姿を消して
しまったからで。
とはいえ、その積み重ねで年月というのは前へ進んでいく
ものなのでしょう。
私も今年52歳。
昔だったらいつクタバってもおかしくない年齢ですが、
いや、本領はこれからだと気持ちだけは引き締めて
前へと進んでいくつもりです。
よろしくお願いします。
写真は旧臘29日に羽田で撮った大鳥居。
羽田の鳥居はもともと穴守稲荷の鳥居でしたが、
昭和20年、進駐軍の羽田接収の折にこの鳥居だけが
駐車場の中に残され、平成11年、現在の場所に移転
されました。鳥居の奥には普通、神社があるのですが
ここはその先が空と海だけ、というのが何とも。
とはいえ、何か鳥居越しに見ると空と海の青さが
神々しく見えたことでした。
新年のみなさまの飛躍を祈り。
ちなみに少年探偵すばるとのツーショットです。
今年はすばる関連でも企画が目白押し。
それもお楽しみに!
新春シャンソン、じゃないバカばなしショー!
1月4日、三が日明けはロフトプラスワンで新春バカトークショー!
唐沢俊一&中野貴雄&木原浩勝トークライブ!!
「サブカル・キングギドラ・新春大進撃!!」
【出演】唐沢俊一(と学会運営委員)、中野貴雄(映画監督)、木原浩勝(「新耳袋」著者)
OPEN18:30/START19:30
前売¥2000/当日¥2300(共に飲食代別)
※前売券はローソンチケットにて近日発売。
《会場・お問い合わせ》LOFT/PLUS ONE
新宿区歌舞伎町1-14-7林ビルB2 TEL 03-3205-6864
http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/
まだ日程決まっただけで内容は何にも決まってないけど、つか
決めないで当日になだれこむと思うけどよろしく!
新刊
2009年12月14日投稿
恒例『社会派くんがゆく!』年末新刊!
これを読まねば歳が越せない、と話題の(ホントか?)
『社会派くんがゆく!』新刊、疾風編いよいよ刊行されました。
のりピー報道から鳩山政権、マイケル・ジャクソン死去から
愛犬チロ殺人事件、クサナギ全裸事件まで、いや、自分で
チェックしていても記憶からボロボロこぼれ落ちてしまっている、
あまりに事件の多かったこの一年を振り返るのに格好の一冊!
しかしこの本もこれで9冊目、来年は何と10周年なんですねえ。
こうなると何だか、クロニクル的な意味合いも持って来始めて
いるような。どれだけ続くか、腐れ縁と思って末長くおつきあいを!
刊行;アスペクト
ISBN:978−4−7572−1735−6
定価:1600円+税
今おもしろい落語家ベスト50
文春ムックから発売中。
アンケートに答えていますが……私が一番長く、かつ
過激なことを言ってるなあ。
また敵を作ったか(笑)。
とはいえ、言うべき事は言った感覚もあります。
賛同するにせよ反発するにせよ、まずお読みを!
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4160086047/karasawashyun-22
東京人創刊25周年記念号
創刊したとき、ずいぶんと地域限定的なイヤミな
タイトルだなあ、と思ったものでしたが、その後
ずっと東京住いで、いつの間にやら故郷より東京
暮しの方がずっと長くなってしまいました。
故郷の町の様変わりより、東京の変貌に切なさを
感じる今日このごろ。
そんな思いを込めて、25周年記念号に、つい、
このあいだ引っ越したばかりの渋谷について書か
せていただきました。
お目にとまったらどうか、読んでみてくださいませ。
少年都市伝説探偵、帝都を駆ける!
ラジオライフの連載がリニューアルでカラーページに移動、
そのタイトルも『唐沢俊一のトンデモ都市伝説探偵団』
というありがちなもの(笑)に変わって、まあ、都市伝説
コラムってのはたいていみんな似てしまうんで、なにがな
新味を、ということで急遽登用したのが少年探偵すばるくん!
私が出演した舞台『黄金夢幻城殺人事件』(原作・芦辺拓)
の、さらに劇中劇の登場人物だった少年探偵“スバル”
のスピンオフキャラです。演じるはアクションも出来る
舞台女優・佐藤歩。
その奇妙な魅力のキャラクターは早くも編集部内で人気で、
さっそく2月号では巻頭特集に登場するという活躍ぶり。
少年探偵とアヤシゲな探偵長の迷コンビぶりを楽しんで
くださいね!
出演
2009年12月28日投稿
『南極(人)』公演無事終了御礼
ルナティックサーキット掉尾を飾る『南極(人)』、
ご来場ありがとうございました。
無事、全公演終了いたしました。
京極夏彦さんの原作は当然、読んでいたのですが、これを舞台化
するにはかなりの脚色が必要だな、と思っていました。
ところが、それをまあ、ほぼ原作通り舞台化するという暴挙に(笑)。
当然のことながら、あの長い、非会話調のセリフを出演者たちは
丸暗記しないといけないわけで。
しかも演出家からの指示は出来るだけ早口で、というもの。
これは普通にやっては絶対喋ることなど不可能、と判断し、
あるお仕事でお話する機会を得た声優の青野武さんに
長ゼリフのコツ、というのをお訊きしました。
そしたら、青野さんが教えてくださったのは“リズムでおしゃべりなさい”
と言うことでした。歌を歌うような感じの流れにあわせてしゃべり、
そして、ここは聞かせたい、という要所々々のところのみ、
きちんとしゃべる。モンティ・パイソンやバットマンのジョーカーは
そうやってしゃべった、と。
幸い、私の役の中大岡百太郎というのもモンティ・パイソンの
中の一員のようなキャラクター。徹底してマンガにしよう、と、
リアルを向こう岸に置いてきたようなマンガ芝居をしましたが、
観に来てくださった方やスタッフの人からも、これは好評を得た
ようです。早口でも唐沢さんのセリフはちゃんと聞き取れた、と
いう評は嬉しかったですね。あの芝居、実は青野武さん仕込み
なのであります。
不思議なもので、歌い調子の早口でないと言えないセリフ、というのも
あるんですね。
「あなたのオナラ嗅いで誰か気絶した人はいませんか、と訊いたところで」
なんてのは、ゆっくり普通にしゃべると、“誰か気絶した人は”の
部分で必ず噛む。ところが、本番のセリフの中ではリズムに乗った
いきおいの早口でしゃべるとスーッとしゃべれる。
人間の生理の謎、ですね(笑)。
で、長ゼリフを喋っている間中、脳内ではアドレナリンでまくり。
押尾学ものりピーも馬鹿だなあ、クスリなんかやらないでも
こんなにハイになれる方法があるのに、と思いましたね、いや、半ば
マジで。
終った後はもう、全身、ことに腰と股関節がキリキリ痛むほどに
なっていました。これは、中大岡の役が常に相手を下からネメつける
ように、腰をかがめていたからでしょう。おまけに舞台中を歩き回り
ましたからねえ。それに、公演中は全く気づいていなかったわけです。
11月は作・演出家として役者を使う楽しさを、12月は役者として
演技する楽しさを十二分に味わえました。舞台に上がる者としては
これは実に贅沢な喜びでしょう。
これを本業の物書きにどう活かしていくか、が今後の私の課題で
あること、言うまでもありません。
さて、次回公演まではやや、時間が空きます。
それまでに仕事のしだめをしないとな。
本当にこの一年、ありがとうございました(来てくださった方)。
プロデュース
2009年12月4日投稿
『オールド・フランケンシュタイン』無事終了!
おつきあいのある劇団『あぁルナティックシアター』での
初の脚本・演出作品『オールド・フランケンシュタイン』、
無事全公演終了いたしました。
おいで下さった方々と、協力してくれたスタッフの皆様、
そして出演者の皆さん、本当にありがとうございました。
思い掛けない方からお褒めの言葉をいただいて、暗中模索で
書いていた作品でしたが、私なりのやり方でちゃんと舞台が
作れる、ということを確認でき、大変嬉しく思っています。
千秋楽の日に挨拶の中で申し上げたことですが、
この『オールド・フランケンシュタイン』というタイトル、
もちろんメル・ブルックスの『ヤング・フランケンシュタイン』
へのオマージュ、ではあるのですが、実はもうひとつ、意味
があるのですね。
今から16年前、私は映画俳優の潮健児さんのマネージメント
をしていました。そして、『星を喰った男』という本を
書かせていただきました。出版も間近に迫ったある時、
潮さんはその少し前に俳優養成学校で講師をしていらしたのですが、
そこの教え子さんたちから、潮さんの出版を記念して、
潮さんを主役にした舞台をやりたい、唐沢さん、脚本を
書いてくれませんか、と電話があったのです。
私は二つ返事で引き受け、とりあえず、タイトルだけ、
『オールド・フランケンシュタイン』とつけました。
ヒーローもので怪人を作り出す科学者や悪の幹部をよく演じて
いた潮さんに、このタイトルはぴったりだと思ったのです。
潮さんもその芝居には乗り気になっていましたが、残念ながら
潮さんは本の出版の直後に他界され、芝居の話もお流れに
なってしまいました。それから16年、私の頭の中に、
この『オールド・フランケンシュタイン』のタイトルは
ずっと、書くつもりで書けなかった、幻の舞台脚本として
引っかかっていたのです。ルナの橋沢座長から何か書いて
みない? という話をいただいたとき、真っ先に思い浮かんだ
のがこのタイトルでした。もちろん、ストーリィはまったくの
オリジナルですけれど。
実のことを言うと、コントや二人芝居、それからレビュー劇
などの作・演出はこれまでもやったことがあります。
とはいえ、1時間半の本格的演劇を書いて演出するのは
初めての経験。最初は不安もありましたが、やっていくと
こんなに楽しいものはない。いつもルナでこう使われている
役者をこういう風にキャスティングして、ここは客演さん
にこうやらして……と、自分の工夫がいちいち実現して
いくのを見ると、ああ、これは確かに3日やったらやめられ
ないかもしれないな、と理解できたことでした。
ストーリィのミソは、普通、怪物を創造する側である
フランケンシュタイン博士自身を怪物にしちゃったこと。
怪奇キャラとしてイメージが固定している博士の助手・
イゴールを、実はフードをとると美人、という女性キャラ
に設定したこと。そして、劇団キャスティングでは
普通ありえない、若手二人をラスボスとしたこと。
とにかく、出演者全員に見せ場を作ることが一番大変で、
しかし楽しい作業でした。
演出はとにかくテンポをよくして、一個々々のギャグの
受けにこだわらず先に進ませること、場面転換を
ややせわしないくらい多くすること、映画的演出を大胆に
取り入れること、などを目標にしました。演劇畑の
人には驚かれたかもしれませんが、これはせっかく私が
演出するんだから……という、いわば演出家の名刺代わり、
ですね。
おかげさまで好評を得て、来年9月の『ホラリオン3』
でも、一本、また芝居をルナのために書き下ろすことが
決定しました。今回以上のサプライズを盛り込む予定
なので、なにとぞよろしく!
同人誌
2009年12月30日投稿
今年の冬コミは
今年は諸般の事情により、冬コミは不参加となります。
新刊を楽しみにしていた皆様、申し訳ありません。
ですが、参加した同人誌が販売になる予定です!
12月31日 アンド・ナウの会
西地区 "り" ブロック −26a
新刊「雑談人の踊り2 唐沢俊一、中野貴雄、木原浩勝
ぶっ通しオタク話」
オタク話、エロ話、怖くない怪談話、映画制作の裏話など、
人生には1ミリも役に立たないけれど、最強に笑える唐沢俊一、
中野貴雄、木原浩勝(『新耳袋』著者)による雑談トーク集!
そちらでお買い求めください!