フィギュア:真央は今もキム・ヨナのライバル?
米NBCスポーツ「復活」分析、「技術・完成度落ちた」
キム・ヨナと浅田真央は再びライバル関係になれるのだろうか。
日本のファンは、今回のバンクーバー冬季五輪でキム・ヨナに手が届く唯一の選手に浅田の名を挙げている。だが、韓国ではすでに「浅田がキム・ヨナのライバルというには実力面で劣っている」と考えられており、両国のファンの見方はかけ離れている。
米NBCスポーツは3日(韓国時間)、五輪特集ページで「浅田真央とキム・ヨナのライバル関係再び?(Is the Asada-Kim rivalry back on?)という見出しの記事を掲載した。浅田がキム・ヨナと再びライバル関係になれるのかという意味ではない。グランプリ(GP)ファイナル進出に失敗するなど、極度のスランプに陥っている浅田が、全日本選手権優勝により、再びキム・ヨナのライバルとしての資格を手にしたと言えるのかどうか、ということだ。
五輪出場権を逸してしまうかもしれないピンチにさらされた浅田は、全日本選手権で 204.62点をマークし優勝、ひとまず復活への「のろし」を上げた。GP第1戦・第2戦で見せたのに比べ、今回の全日本選手権でのトリプルアクセルはさらに磨きがかかっていた。フリーの着地も見事。ショートプログラム(SP)では回転不足と判定されたが、転倒はなく、非常に安定していた。
NBCは、浅田とキム・ヨナの今季2大会におけるジャンプの種類と成功率を比較した。審判の主観的な採点が可能な技の完成度(GOE)や芸術点を除き、二人のジャンプ力を比べたのだ。浅田はGP第2戦と日本選手権、キム・ヨナはGP第1戦とファイナルをサンプルに、ジャンプが回転不足と判定された回数を比べたところ、浅田は計7回(GP第1戦3回、全日本選手権4回)だったのに対し、キム・ヨナはわずか2回(ファイナル2回)だけだった。それほど技術の完成度でキム・ヨナのほうがリードしているということだ。
ジェシカ・ステイアーズ記者は、記事の最後に「浅田は(キム・ヨナの)ライバル関係と言えるほどの成績だろうか」「浅田が五輪の金メダルに挑戦するには、キム・ヨナのミスが必要なのか」などと疑問を投げかけている。つまり、浅田はキム・ヨナのライバルというには物足りないという意味だ。
クォン・インハ記者
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