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【格闘技】

吉田引退試合 争奪戦ボッ発

2010年1月3日 紙面から

 昨年の大みそかDynamite!!で北京五輪柔道100キロ超級金メダリスト石井慧(23)に完勝した柔道王・吉田秀彦(40)の引退試合の争奪戦が新年早々、ボッ発した。

 吉田は当初、昨年大みそかに有明コロシアムで行われることになっていたSRC(旧戦極)主催の対石井戦を最後に引退を決めていた。しかし、Dynamite!!を主催するK−1との合同開催が急きょ、決定したことで、事態は一変。Dynamite!!の目玉だった魔裟斗の引退試合に「水を差したくない」との考えもあり、思いとどまった。

 石井との試合でオヤジパワーをさく裂させた吉田は「次の試合を最後にしたい」と次戦がラストマッチになることを明言。問題はその舞台。SRCを主戦場としてきた吉田だが、ワンマッチ契約で、今はフリー。SRCを運営するWVRの稲村角雄統括本部長は「SRCの顔。うちで花道を作ってあげたい」とラブコール。夏ごろ、復帰戦を予定している石井と吉田の再戦も検討しているようだ。しかし、DREAMの笹原圭一イベントプロデューサーも「本人が決めることだけど、その舞台がうちなら光栄」と名乗り。こちらは、同じ不惑ファイターの桜庭を抱えており、吉田VS桜庭となれば、話題性も抜群。

 さらに、吉田の所属事務所のジェイロックの単独興行の可能性も否定できない。石井戦で強さを見せつけた吉田の格闘家としての価値が急騰したのは事実。「吉田争奪戦」はし烈を極めそうだ。 (竹下陽二)

 

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