初手合わせで札に手を置く取り姫たち=越前市東千福町の藤波亭で
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越前市かるた協会の「新春かるた事始め」が3日、同市東千福町の紫式部公園休憩所「藤波亭」で開かれた。あでやかなはかま姿の小中学生4人の「取り姫」が、しおらしい所作で初手合わせした。
取り姫は亀井悠希さん(武生第一中1年)と門口佳世さん(同)、橋本暁奈さん(吉野小5年)と松永京子さん(同)。2人一組でたたみの上に並べられた百人一首の下の句の札に目を向け、静かに手を置いた。
ともに六段の山本悠太さん(23)=同市京町一=と岩堀聡美さん(23)=同市下太田町=による模範試合では、一転して“畳の上の格闘技”とも言われる激しい札の取り合いを披露。福井流“攻めのかるた”の姿勢を示した。
初手合わせで札配りや審判などを担う「奉行」を務めた岸本彩加さん(武生高2年)は「模範試合の六段のような手の早さや反応の良さを見習いたい」と話していた。
(田中宏幸)
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