大勢の客でにぎわう大分マリーンパレス水族館「うみたまご」。新春にイルカがジャンプ!=2日午後、大分市
新年を迎え、大分県内の神社や観光地、商業施設には1日から2日にかけ、たくさんの人が訪れて活気にあふれた。政権交代、長引く不況などで暮らしを取り巻く環境が変わっていく中、それぞれが2010年に希望を託し、新たなスタートを切った。
<観光施設大にぎわい>
県内の観光施設は家族連れや帰省者で大にぎわい。
大分市の大分マリーンパレス水族館「うみたまご」には1日と2日、合わせて約7千人が来館した。イルカのショーが人気を集め、水中から空中へのダイナミックな“スーパージャンプ”に大歓声が起きた。
別府市のセントレジャー城島高原パークは県外からの来園者が多かった。「元日までは寒波の影響があったので、3日までに巻き返したい」と担当者。家族5人で来園した豊後大野市千歳町の公務員脇雄治郎さん(39)は「娘にせがまれてスケートに来た。良いリフレッシュになった」。
奥別府のアフリカンサファリは、えとのトラが人気。動物の生態を間近で観察するジャングルバスを通常の4倍に増便した。
九重町の九重“夢”大吊橋の元日の入場者は、前日の雪の影響が残ったことで1391人と、昨年(1479人)よりやや少なめ。2日は2千人以上が訪れた。同町の九重森林公園スキー場は元日、例年並みの約1100人が来場。ナイター営業(1~3日の午後4~9時)は約200人が楽しんだ。2日は午後に周辺道路の雪や凍結がなくなり、ナイターも含め2千人ほどが楽しんだ。
<初詣で>
大分市牧の県護国神社には、1日未明から多くの参拝客が訪れた。
厳しい冷え込みの中で新年を迎えたが、同神社には1日午前0時前から続々と参拝客が詰め掛け、参道は人であふれた。さい銭を投げ入れて一年の健康などを願い、破魔矢などの縁起物を買い求めた。
同市西大道、会社員宮崎直行さん(36)は家族ら9人で初詣で。宮崎さんは「家族の健康を祈りました」。長男嵩史君(8)は「体育の授業で、縄跳びの二重跳びができるようにお願いしました」と話した。
同神社は三が日に例年並みの約29万人の参拝を見込んでいる。
<年賀状の配達“キックオフ”>
大分市森の郵便事業会社大分東支店で1日朝、年賀状配達の出発式があった。
約110人が出席。米原新三支店長が「年賀状は今年初めての贈り物。一軒一軒大切に届けてください」とあいさつした。くす玉が割られた後、大分トリニータの高松大樹選手がボールをキック。これを合図に、年賀状を積んだミニバイク100台が一斉に出発した。
同支店によると、県内で元日に配達した年賀状は昨年より15万1千通ほど少ない約2087万通だった。
<初売り 福袋狙ってダッシュ>
商業施設や百貨店、商店街の初売りには、大勢の人が繰り出した。
大分市のパークプレイス大分は1日に営業開始。各ショップには計3千人ほどの列ができ、午前9時のオープンと同時に店へ。
同市の会社員野中良和さん(33)は長男(6)と長女(2)の服を買おうと午前7時前に並び、「欲しかった品を買えました」。
別府市のゆめタウン別府も1日に初売り。「目玉の福袋は2千個」と大谷和昭店長。紅白もちのぜんざい千人前を来店者に振る舞った。
大分市のトキハわさだタウンは福袋約2万個を用意し1日から営業。関係者は「まずまずの出足。いい1年にしたい」。2日初売りのトキハ本店は開店前に約3千人が並んだ。
同市の府内五番街やセントポルタ中央町などでは多くの店が2日に初売り。関東から帰省中の会社員松本大さん(22)は「初売りは毎年の楽しみ。服を買いたい」と話した。
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