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不祥事でシード権はく奪も…日体大健闘3位

 「東京箱根間往復大学駅伝競走」(2日、東京大手町〜神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場=5区間108キロ)

 走れる喜びを、純白のタスキに込めた。昨年3月に起きた陸上部の跳躍系の元部員(退学)の大麻事件により、前回総合3位のシード権をはく奪された日体大が、往路3位と健闘。4区では2位まで躍り出る見せ場を作った。

 2区を務めた主将の森賢大は「今日、ここに立てたことに感謝しないといけない。感無量です」と、静かに目を閉じた。連帯責任として、3カ月間の公式戦出場停止、10月の出雲、11月の全日本大学駅伝の推薦も取り消された。「1年間反省はしたけど、つらくはなかった」(森)。処分を甘んじて受け、箱根にすべてをかけた。

 1区12位と遅れながら、3区野口拓也の区間賞で波に乗った。別府健至監督は「もう一回、気持ちを切り替えていく」と手綱を引き締めた。史上5位の総合優勝9回、全チーム最長の62回連続出場を誇る名門が、27年ぶりの総合Vへひた走る。

(2010年1月2日)
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