現役時代と変わらぬ速球を投げ込む村田兆治氏=東京ドーム
「プロ野球OBアスリートカップ、全パ7-2全セ」(2日、東京ドーム)
セ、パ両リーグのOBによる「オールスターアスリートカップ セ・パ対抗戦」が2日、東京ドームで行われた。パ軍は6番手に村田兆治氏(60)が登板。自慢のマサカリ投法で最速132キロをマークし、健在ぶりを見せつけた。
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132キロの計測にも、自己評価はイマイチだった。還暦とは思えない直球に会場も沸いたが、村田氏は「東京ドームで140キロを出すのは難しいよ。今日は(140キロは)無理だと思っていた。年末で忙しかったのもあるし、準備をしっかりしておかないと」と厳しかった。
「正月早々にたくさんの人の前で投げられてうれしい」と、2万人を超えるファンに感謝した。1点を失い、同点に追いつかれたものの、裏の攻撃で打線が爆発。勝ち投手のオマケ付きに「敗戦投手にならなくてよかった」と胸をなで下ろした。
昨年11月に60歳を迎えた。柔軟体操、ダンベルを使った筋トレは毎日の日課だ。「これからも限りなき挑戦をしていきたい」。還暦は通過点。これからも前人未到の領域をひた走っていく。
(2010年1月2日)