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キブンの時代 とりあえず幸せ探し 「婚活」で下がるハードル

1月3日14時33分配信 産経新聞

キブンの時代 とりあえず幸せ探し 「婚活」で下がるハードル
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東京・新宿の繁華街を照らすハート形のライト。まだ見ぬ幸せはどこにある?(大西正純撮影)(写真:産経新聞)
 「登山をされているんですか」「ハイキング程度ですけど」

 暮れも押し迫った昨年12月27日、東京・銀座の個室レストランは華やいだ雰囲気に包まれていた。女性が待つ部屋に男性が1人ずつ入り、事前に配布されたプロフィル票を基に10分間の会話をする。6つの部屋はどこも会話が盛り上がり、笑い声が絶えない。とても初対面同士とは思えない。

 最後に1組のカップルが誕生した。40代の男性と30代の女性で、女性は1番人気だった。パーティーの後、数時間前まで他人だった2人は、年の瀬の街に消えた。

 独身の男女を対象にした結婚相談所主催の「お見合いパーティー」である。

 近年、お見合いパーティーは盛況で、日本仲人連盟に加盟している結婚相談所上位30社の売り上げと会員数は昨年、前年度比1・2倍に伸びた。

 長引く不況で、将来に不安を持つ女性が安定を求めている点が理由とされるが、結婚に向けての活動という意味の言葉「婚活」が2年ほど前から蔓延(まんえん)していることも女性の行動を強力に後押ししている。

 東京都内に住む会社員の中村京子(36)=仮名=も独身で「婚活中」だという。「『彼氏募集中』だと引かれるけど、『婚活中』なら堂々と言える。男性の好みなど言っていられない。今年こそ結婚します、絶対に」

 結婚相談所に登録する会員の男女比は数年前が4・5対5・5だったが、昨年は4対6になった。お見合いパーティーの参加者を募集すると、女性はすぐに埋まり、キャンセル待ちもあるが、男性は当日まで決まらないことも多い。

 相談所関係者は「婚活という言葉で女性の結婚に対する敷居が低くなった。以前に比べ、職業などの条件が合えば結婚までは早い。突き詰めて考えることなく結婚を決める」と説明する。

 「主人が土日は自分の趣味ばかり」「家事を手伝ってくれない」

 離婚の相談を受ける「Re婚カウンセラー」の鈴木あけみ(52)の下にはそんな相談が月80件も寄せられる。ほとんどが20代から30代前半。「浮気とか借金とか離婚するしかないというハードな相談ではなく、些(さ)細(さい)な内容が圧倒的に多い。以前なら自分の親に愚痴をこぼすレベルだ」 

 鈴木のカウンセリングは離婚のノウハウより、できるだけ結婚生活を続けることに重点を置いている。男性からの相談は修復できない内容が多いが、若い女性は容易に修復できそうな場合が多い。

 厚生労働省の人口動態統計によると、平成7年に約19万9千件だった離婚総数は、19年に約25万5千件にまで増加。なかでも30〜34歳の女性の離婚は突出しており、約1万9千件から約4万1千件に急増した。

 「婚活ブームに乗せられると次に来るのは離活ブームだ。それも熟年世代の計算ずくの離活じゃなく、何となく気分で離婚したいという若い世代の離活」とみている鈴木は、「以前なら親は『結婚するなら覚悟をもって』と言ったが、今は親も一緒に相手の悪口を言う。バツイチは決して格好いいものではないのに」と嘆く。

 中村は今も婚活を続けている。昨年末には「独身の男性を紹介して。年明けならいつでもOK」と知人にメールを出した。

 鈴木がクギを刺す。「女性は『結婚すれば幸せになれる』『子供を産めば幸せになれる』という気分になりがち。その幻想が幸せから遠くさせているのに」

(敬称略)

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最終更新:1月3日14時33分

産経新聞

 

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