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余命宣告乗り越えたい 「余命ゼロ日」後のライブを企画(2/2ページ)

2010年1月3日10時5分

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写真:体調が優れず寝込む日もあるが、「病人としてではなく、しっかり聴いてもらえる歌を歌いたい」と話す小林由佳さん体調が優れず寝込む日もあるが、「病人としてではなく、しっかり聴いてもらえる歌を歌いたい」と話す小林由佳さん

 東京都八王子市の女性(41)も応援する1人だ。4年前に乳がんになり、肺や骨に転移。放射線治療を受けながら、「治ったら、以前走ったホノルルマラソンに、もう一度出る」と決めている。「○○するぞ、という具体的な目標は闘病の支えになる。小林さんの希望は私の希望にもなる」

 主治医によると、小林さんは今、「積極的な治療はせず、現状維持や急変予防のための投薬などをしている」状態だ。息が苦しく、歩けない時もあるが、ライブが決まってからは、酸素チューブを鼻に挿し込んだままの姿でも外出する。「歌える体力を保たなきゃ」と思うからだ。

 ライブ前日は母さゆりさんの50歳の誕生日でもある。余命を告げられた時、「来年の誕生日にあなたはいないかもしれない」と泣いていた姿が忘れられない。「母の誕生日とライブの日は絶対に越えたいし、越えても終わりにしたくない。いろんな人が励ましてくれる。それにふさわしい生き方をしたい」(三島あずさ、島康彦)

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